第45回専門基礎午後問題(回答と解説)

第45回専門基礎午後問題(回答と解説)

45-P-051 関節軟骨で正しいのはどれか。

1.弾性軟骨である。

2.再生能力が低い。

3.滑膜で覆われている。

4.表面には神経終末が分布する。

5.豊富な血管によって栄養される。

45-P-051 答:2

1:× 関節軟骨、骨端軟骨(成長軟骨)は硝子軟骨である。

2:○

3:× 滑膜から分泌される滑液によって栄養されている。

4:× 関節軟骨には神経、血管はない。

5:× 滑液によって栄養される。

45-P-052 右下腿中央部やや上方の横断図を示す。ヒラメ筋はどれか。

45-P-052 答:3

1:× 1は前脛骨筋である。

2:× 2は長趾伸筋である。

3:○

4:× 4は腓腹筋である。

5:× 5は長趾屈筋である。

45-P-053 大脳で正しいのはどれか。

1.中心溝によって左右半球に分けられる。

2.外側溝によって側頭葉と後頭葉とに分けられる。

3.鳥距溝によって頭頂葉と後頭葉とに分けられる。

4.脳梁によって左右半球は連結している。

5.脳弓によって下垂体は視床下部と連結している。

45-P-053 答:4

1:× 中心溝によって、前頭葉と頭頂葉に分けられる。左右の半球を分けるのは大脳縦裂である。

2:× 外側溝によって、前頭葉・頭頂葉と側頭葉が分けられる。

3:× 頭頂後頭溝によって、頭頂葉と後頭葉が分けられる。

4:○ 脳梁には左右の大脳半球を結ぶ神経線維が走行している。

5:× 漏斗(下垂体茎)によって、下垂体は視床下部と連結している。脳弓は大脳辺縁系をつなぐ。

45-P-054 伸張反射の反射弓を構成するのはどれか。2つ選べ。

1.α運動線維

2.Ⅰa群求心性線維

3.Ⅰb群求心性線維

4.Ⅲ群求心性線維

5.Ⅳ群求心性線維

45-P-054 答1.2 伸張反射は、筋紡錘→Ⅰa神経線維→脊髄→α運動細胞→Aα神経線維→錘外筋で構成される。

1:○

2:○

3:× ゴルジ腱器官反射の求心路である。

4:×

5:×

45-P-055 心臓で正しいのはどれか。

1.心臓壁は3層からなる。

2.大動脈弁は2尖である。

3.右心室から肺静脈が出る。

4.卵円窩は心室中隔にある。

5.健常成人の心臓は約500gである。

45-P-055 答:1

1:○ 心臓壁は、内膜、中膜(筋層)、外膜の3層からなる。

2:× 大動脈弁と肺動脈弁は3枚の半月弁である。

3:× 右心室から肺動脈が出る。肺静脈は左心房に入る。

4:× 卵円窩は心房中隔右側にある。

5:× 成人の心臓は約200~300gである。

45-P-056 正しいのはどれか。

1.眼球外膜は角膜と強膜とからなる。

2.眼球運動は4種類の外眼筋が行う。

3.水晶体は虹彩の前面にある。

4.毛様体は強膜の外側にある。

5.網膜は硝子体の全面を覆っている。

45-P-056 答:1

1:○ 眼球の膜は外膜(透明な角膜と白目の強膜)、中膜(脈絡膜またはブドウ膜)、内膜(網膜)からなる。

2:× 眼球運動は6つの外眼筋が行う。(上直筋、下直筋、内側直筋、外側直筋、下斜筋、上斜筋)

3:× 水晶体は虹彩の後面にある。

4:× 毛様体は強膜の内側にある。

5:× 網膜は水晶体の後ろにはない。

45-P-057 正しいのはどれか。2つ選べ。

1.リンパ管には弁機構が存在しない。

2.毛細リンパ管は単層の内皮細胞からなる。

3.胸管は右側の静脈角に合流する。

4.右腰リンパ本管は右リンパ本管に入る。

5.脾臓はリンパ性器官の1つである。

45-P-057 答:2.5

1:× リンパ管には弁が多く存在する。

2:○

3:× 胸管は左側の静脈角(鎖骨下静脈)に流入する。

4:× 左右の腰リンパ本幹は乳糜槽→胸管につながる。

5:○

45-P-058 正しいのはどれか2つ選べ。

1.気管支には線毛がある。

2.気管支の分岐角は左より右が大きい。

3.細気管支でガス交換が行われる。

4.壁側胸膜が肺表面に接している。

5.縦隔には食道が通っている。

45-P-058 答:1.5

1:○

2:× 気管支の分岐角は右25°、左45°と左が大きい。

3:× 細気管支は空気の通り道であり、ガス交換は行われない。呼吸細気管支→肺胞管→肺胞のう→肺胞でガス交換が行われる。

4:× 肺胸膜(臓側胸膜)が肺表面に接している。壁側胸膜は胸郭の内面を覆う。

5:○ 縦隔は左右の肺の間のことで、食道、心臓、胸大動脈、胸腺などがある。

45-P-059 内分泌腺とその位置との組合せで誤っているのはどれか。

1.上皮小体――甲状腺の前面

2.下垂体―――トルコ鞍上面

3.松果体―――間脳の背面

4.副 腎―――腎臓の上面

5.胸 腺―――胸骨の背面

45-P-059 答1

1:× 上皮小体は甲状腺の裏側に米粒程度の大きさで4つある。

2:○ 下垂体は蝶形骨のトルコ鞍の上面にあり、視交叉の下に位置する。

3:○ 松果体は視床の背面(後面)にある。

4:○

5:○ 胸腺は胸骨の背面、心臓の前面にある。

45-P-060 外胚葉から発生するのはどれか。2つ選べ。

1.松果体

2.甲状腺

3.上皮小体

4.乳 腺

5.卵 巣

45-P-060 答:1.4

1:○

2:× 甲状腺は内胚葉から発生する。

3:× 上皮小体は内胚葉から発生する。

4:○

5:× 卵巣は中胚葉から発生する。

45-P-061 末梢神経で正しいのはどれか。

1.節後性交感神経線維は有髄神経である。

2.大径の運動神経線維は無髄線維である。

3.無髄線維はSchwann細胞に覆われている。

4.有髄線維は直径が大きいほど伝導速度が遅い。

5.神経筋接合部にはノルアドレナリンが含まれている。

45-P-061 答3

1:× 交感神経の節後線維は無髄である。(CもしくはⅣ線維)

2:× 大径の運動神経線維であるAα、Aγ神経線維とも有髄線維である。

3:○ 無髄線維は数本が1つのSchwann細胞に覆われている。

4:× 神経線維は直径が大きいほど伝導速度が速い。

5:× 神経筋接合部にはアセチルコリンが含まれている。

45-P-062 図の名称で誤っているのはどれか。

45-P-062 答3 シナプス前抑制である。

45-P-063 正しいのはどれか。

1.コルチ器官には有毛細胞がある。

2.耳小骨は鼓膜の音振動を減弱させる。

3.耳小骨に付着する筋が収縮すると音の伝達は増幅される。

4.音に対する蝸牛の基底膜の反応は周波数によらず一定である。

5.有毛細胞の不動毛はどの方向に動いても有毛細胞を脱分極させる。

45-P-063 答:1

1:○ 音の振動に対して有毛細胞が動くことで音を感知する。

2:× 耳小骨は鼓膜の音振動を増幅させる。

3:× 耳小骨に付着する筋が収縮すると音の伝達は減少する。(大きな音に対して防御する)

4:× 高音は蝸牛底部で、低音は蝸牛頂部が反応する。

5:× 有毛細胞の不動毛は外側に屈曲すると有毛細胞を脱分極(興奮)させる。

45-P-064 ヘモグロビンが酸素を離しにくくなる状態はどれか。

1.体温の上昇

2.PaCO2の低下

3.血液pHの低下

4.血中ケトン体の増加

5.血中2.3-DPG(ジフォスフォグリセリン酸)の増加

45-P-064 答2活動時に、ヘモグロビンが酸素を離しやすくなる。

1:× 活動時に体温が上昇し、酸素を離しやすくなる。

2:○

3:× 活動時にはCO2が増加しpHが上昇し酸素を離しやすくなる。

4:× 活動時には脂肪酸がエネルギーとして使われることでケトン体が増加し酸素を離しやすくなる。

5:× 血中2.3-DPG血中は解糖時(活動時)に出てくる物質で血中2.3-DPGが上昇すると酸素を離しやすくなる。

45-P-065 人の免疫機構で正しいのはどれか。

1.B細胞は細胞性免疫を担当する。

2.T細胞は活性化して形質細胞となる。

3.マクロファージはT細胞から分化する。

4.ナチュラルキラー細胞は体液性免疫を担当する。

5.ヘルパーT細胞はB細胞を活性化する。

45-P-065 答:5

1:× B細胞は液性免疫を担当する。T細胞が細胞性免疫を担当する。

2:× B細胞が活性化して形質細胞となる。

3:× マクロファージは単球から分化する。

4:× ナチュラルキラー細胞は抗原非特異的に敵を攻撃する。液性免疫でも細胞性免疫でもない。

5:○ ヘルパーTリンパ球は他の免疫細胞を活性化し免疫反応を促進する。

45-P-066 肝臓の機能でないのはどれか。

1.レニンの分泌

2.蛋白質の合成

3.ビタミンの貯蔵

4.アルブミンの生成

5.グリコーゲンの合成

45-P-066 答:1 レニンは腎臓から分泌される。

45-P-067 正しいのはどれか。

1.排便反射の中枢は腰髄にある。

2.内肛門括約筋は陰部神経支配である。

3.外肛門括約筋は骨盤神経支配である。

4.排便時には直腸平滑筋が弛緩する。

5.排便時には内肛門括約筋が弛緩する。

45-P-067 答5

1:× 排便反射の中枢は副交感神経の骨盤神経が求心路であり、仙髄(S2~4)にある。

2:× 内肛門括約筋は下腹神経(交感神経)と骨盤神経(副交感神経)の支配である。

3:× 外肛門括約筋は体性神経の陰部神経支配である。

4:× 排便時には直腸平滑筋が収縮し、内肛門括約筋と外肛門括約筋が弛緩する。

5:○

45-P-068 体温について正しいのはどれか。2つ選べ。

1.腋窩温は直腸温よりも高い。

2.体温調節中枢は視床下部にある。

3.一般に男性は女性よりも皮膚温が低い。

4.ヒトの体表温度は核心温度とも呼ばれている。

5.体温が低いと筋肉を収縮させて熱を発生させる。

45-P-068 答2.5

1:× 直腸温>口腔温>腋窩温

2:○

3:× 男性は女性よりも皮膚温が高い。乳児は体温が高い。

4:× ヒトの体の中心部の体温を核心温度という。

5:○ 体温が低いと筋の収縮である「ふるえ」を起こして熱を産生する。

45-P-069 代謝で誤っているのはどれか。

1.呼吸商(RQ)は摂取する栄養素によって異なる。

2.特異動的作用(SDA)とは食物摂取後の体温上昇である。

3.基礎代謝量(BM)は同性、同年齢ならば体表面積に比例する。

4.エネルギー代謝率(RMR)は基礎代謝量を基準とした運動強度である。

5.代謝当量(MET)は安静臥位時の代謝量を基準とした運動強度である。

45-P-069 答5  METsは、安静座位時の代謝量を基準としている。

45-P-70 肩関節の運動と主動筋との組合せで正しいのはどれか。

1.屈 曲――大円筋

2.伸 展――小円筋

3.外 転――棘上筋

4.内 旋――棘下筋

5.外 旋――肩甲下筋

45-P-070 答:3

1:× 大円筋は肩関節の伸展、内旋、内転に作用する。

2:× 小円筋は肩関節外旋、水平伸展に作用する。

3:○

4:× 棘下筋は肩関節外旋、水平伸展に作用する。

5:× 肩甲下筋は肩関節内旋、水平屈曲に作用する。

45-P-071 手で正しいのはどれか。

1.MP関節は1度の運動自由度をもつ。

2.MP関節屈曲の主動筋は浅指屈筋である。

3.PIP関節屈曲の主動筋は深指屈筋である。

4.母指のCM関節は2度の運動自由度をもつ。

5.手関節を背屈すると手指の伸展がしやすくなる。

45-P-071 答:4

1:× MP関節は顆状関節で掌屈・背屈と撓屈・尺屈という2度の運動自由度を持つ。

2:× MP関節屈曲の主動筋は虫様筋と骨間筋である。

3:× PIP関節屈曲の主動筋は浅指屈筋である。深指屈筋はDIP関節屈曲の主動筋である。

4:○ 母指CM関節は鞍関節で2度の運動自由度を持つ。

5:× 手関節を背屈すると浅指屈筋と深指屈筋が緊張し、手指の屈曲がしやすくなる。

45-P-072 片側の収縮時に頭頸部または体幹を反対側へ回旋させるのはどれか。2つ選べ。

1.内腹斜筋

2.外腹斜筋

3.板状筋群

4.胸鎖乳突筋

5.後頭下筋群

45-P-072 答:2.4

1:× 内腹斜筋は体幹を同側へ回旋させる。

2:○ 外腹斜筋は体幹を反対側へ回旋させる。

3:× 板状筋群は体幹を同側へ回旋させる。

4:○ 胸鎖乳頭筋は頭頸部を反対側へ回旋させる。

5:× 後頭下筋群は頭頸部を同側へ回旋させる。

45-P-073 成人の静止立位で正しいのはどれか。2つ選べ。

1.重心位置は第2腰椎のやや前方にある。

2.小児よりも身長に対する重心位置が高い。

3.頭部の重心線は環堆後頭関節の前を通る。

4.重心線は膝関節軸の後方を通る。

5.重心線は足関節軸の前方を通る。

45-P-073 答:3.5

1:× 重心の位置は第2仙椎前面にある。

2:× 小児よりも身長に対する重心位置が低い。

3:○

4:× 重心線は膝関節軸の前方(膝蓋骨後面)を通る。

5:○

45-P-074 正しいのはどれか。

1.一次運動野は筋緊張の調節に関与する。

2.運動前野は記憶に基づいた連続運動に関与する。

3.補足運動野は視覚情報を運動に変換する。

4.大脳基底核は運動時の感覚情報を中継する。

5.小脳は無意識的な運動スキルの習得に関与している。

45-P-074 答:5

1:× 一次運動野は随意運動の指令を行う。

2:× 補足運動野は記憶に基づいた連続運動に関与する。

3:× 視覚情報を運動に変換するのは前頭眼野である。

4:× 大脳基底核は姿勢調節に関与する。

5:○ 小脳は無意識的な運動スキル=手続き記憶に関与する。

45-P-075 生理的加齢によって脳の容積が縮小しているときの細胞の状態はどれか。

1.壊 死

2.化 生

3.萎 縮

4.変 性

5.異形成

45-P-075 答:3 加齢による脳容量の縮小は萎縮によるものである。

45-P-076 糖尿病で正しいのはどれか。

1.膵臓からのインスリンの分泌亢進によって起こる。

2.糖尿病性腎症では血尿が特徴的である。

3.診断のために経口ブドウ糖負荷試験を行う。

4.血糖値が正常ならば尿糖陽性にならない。

5.HbA1cはインスリン抵抗性の指標になる。

45-P-076 答:3

1:× 糖尿病は膵臓からのインスリンの分泌低下によって起こる。

2:× 糖尿病性腎症では腎臓の機能が低下するため、乏尿、貧尿が特徴である。

3:○

4:× 血糖値が正常でも尿糖が陽性になることもある。

5:× HbA1cは1~2か月の血糖値の指標となる。

45-P-077 慢性閉塞性肺疾患で正しいのはどれか。2つ選べ。

1.喫煙は危険因子である。

2.片肺に発症することが多い。

3.肺気腫では肺胞の破壊を特徴とする。

4.肺の換気時の気道抵抗が低下している。

5.酸素取り込みよりも二酸化炭素排出が阻害されやすい。

45-P-077 答:1.3

1:○

2:× 両肺に発症する。

3:○

4:× 気道の閉塞がおこるため、特に呼気時の気道抵抗が増加する。

5:× 肺胞の表面積が小さくなるため、二酸化炭素の排出よりも、酸素の取り込みの方が阻害されやすい。

45-P-078 正しい組合せはどれか

1.Freud―――普遍的無意識

2.Jung―――オペラント条件付け

3.Piaget――来談者中心療法

4.Rogers――自由連想法

5.Winnicott―移行対象

45-P-078 答:5

1:× 普遍的無意識はJungである。

2:× オペラント条件付けはSkinnerである。

3:× 来談者中心療法はRogersである。

4:× 自由連想法(精神分析療法)はFreudである。

5:○ 移行対象はWinnicottが提唱した概念で 移行期と呼ばれる1~3歳頃に、肌身離さず持っている愛着対象のことです。具体的には、ぬいぐるみ・毛布・タオルなどがその対象となる。

45-P-079 自転車の乗り方などの熟練に関連する記憶はどれか。

1.エピソード記憶

2.プライミング

3.手続き記憶

4.展望記憶

5.意味記憶

45-P-079 答:3

1:× エピソード記憶は自分の経験に基づく記憶で「昨日○ ○ に行った」などである。

2:× プライミングは先の情報が後に影響を及ぼすもので、例えば医師という言葉を先に聞くと、病院、看護師などのことばが出やすくなるものである。

3:○ 手続き記憶はからだで覚えた記憶で、自転車の乗り方、箸の使い方などがある。

4:× 展望記憶は将来の事に関する記憶で、「明日○ ○ さんと何時に会う約束をしている」などである。

5:× 意味記憶はいわゆる知識といわれるもので、「東京は日本の首都である」などである。

45-P-080 人物の描かれた絵を見せて物語を連想させる心理検査はどれか。

1.人物描画法

2.文章完成法

3.絵画統覚検査

4.ロールシャッハテスト

5.ベントン視覚記銘検査

45-P-080 答:3

1:× 人物描画法は人物を描かせるものである。

2:× SCTは途中まで書かれている文章の続きを次々と書いていくもので投影法による人格検査である。

3:○ 絵画統覚検査法はTATという。小児用にCATがある。

4:× ロールシャッハテストは対称的なインクの染みの図柄が何に見えるかを言ってもらう投影法による人格検査である。

5:× ベントン視覚記銘検査は図形を記憶して書かせる視覚的な記銘検査である。

45-P-081 心理療法で正しいのはどれか。

1.陽性転移の出現を目標とする。

2.逆転移を認識したときは治療を中止する。

3.自律訓練法では不安階層表を作成させる。

4.絵画療法は統合失調症急性期に有効である。

5.バイオフィードバックはオペラント条件付けを用いた手法である。

45-P-081 答:5

1:× 陽性転移や陰性転移は治療の過程で出現するもので目標ではない。

2:× 逆転移を認識したときはそのことについて治療者自身が洞察する必要がある。

3:× 不安階層表は系統的脱感作法で用いる。

4:× 統合失調症の急性期は薬物治療と安静が主で、まとまった活動はできない。回復期で用いる。

5:○ バイオフィードバック法は皮膚温、脈拍、血圧など客観的に見ることができるものによって緊張状態などをフィードバックし強化因子として用いるオペラント条件付けに基づく方法である。

45-P-082 国際生活機能分類(ICF)で正しいのはどれか。

1.対象範囲を障害者としている。

2.参加制約という用語は使用しない。

3.環境因子は生活機能に大きく影響する。

4.活動とは生活へのかかわりあいを指す。

5.病因論的な枠組みから健康状態を分類している。

45-P-082 答:3

1:× ICFの対象範囲はすべての人である。

2:× 参加における否定的側面として参加制約という用語を使う。活動における否定的側面は活動制限という用語を用いる。

3:○

4:× 活動とは課題や行為の個人による遂行のことである。生活、人生場面へのかかわりは参加である。

5:× 病因論的な枠組みから分類しているのはICD(国際疾病分類)である。ICFは目標指向的アプローチに用いられる。

45-P-083 痙縮が出現するのはどれか。

1.多発筋炎

2.多発性硬化症

3.腕神経叢麻痺

4.急性灰白髄炎(ポリオ)

5.Guillain-Barré症候群

45-P-083 答:2 痙縮は上位運動ニューロン障害(錐体路障害)でみられる。

1:× 多発性筋炎は筋の壊死が生じる。神経障害はない。

2:○ 多発性硬化症は中枢神経の脱髄疾患で上位運動ニューロンが障害される。

3:× 腕神経叢麻痺は末梢神経障害である。

4:× 急性灰白髄炎は前角細胞(下位運動ニューロン)が障害される。

5:× Guillain-Barré症候群は末梢神経の脱髄疾患である。

45-P-084 筋疾患で正しいのはどれか。

1.Duchenne型ジストロフィーは中枢神経系形態異常を伴う。

2.Becker型ジストロフィーは5歳までに発症する。

3.顔面肩甲型ジストロフィーは腰臀部の筋から発症する。

4.筋強直性ジストロフィーはミオトニアがみられる。

5.肢帯型ジストロフィーはミオパシー顔貌がみられる。

45-P-084 答:4

1:× 中枢神経系形態異常を伴うのは福山型である。

2:× 5歳までに発症するのはデュシェンヌ型である。Becker型の発症は5歳以降である。

3:× 顔面肩甲型では顔面、肩甲帯周辺の筋から発症する。

4:○ 筋強直性ジストロフィーではミオトニア(筋強直)と四肢・顔面の筋萎縮がみられる。

5:× 肢体型では骨盤周辺の筋力低下がみられる。ミオパシー顔貌は筋強直性ジストロフィーでみられる。

45-P-085 膝関節疾患の症状とその説明との組合せで誤っているのはどれか。

1.キャッチング―運動時に膝に引っかかりを感じる。

2.膝くずれ―荷重時に膝がガクッと折れそうになる。

3.ロッキング―膝が一定の角度で屈伸不能になる。

4.伸展不全―自動的な完全伸展が不能となる。

5.弾発現象―膝の中でものが動く感じがする。

45-P-085 答:5

1:○ 滑膜ヒダ症候群(棚障害)の時に生じる。滑膜ヒダがはさまれることで引っかかりを感じる。

2:○ 膝くずれは、前十字靱帯損傷、半月板損傷、膝軟骨離断で生じる。

3:○ ロッキング現象では膝の中にちぎれた半月などが挟まり、完全伸展、完全屈曲を妨げる。

4:○

5:× 弾発現象は屈曲や伸展をしようとする際になかなか動かせず、無理に動かすとバチッなどの轢音とともに急に動くものである。

45-P-086 骨壊死を起こしやすいのはどれか。

1.上腕骨外科頸骨折

2.肘頭骨折

3.中手骨骨折

4.大腿骨頸部内側骨折

5.踵骨骨折

45-P-086 答:4阻血性骨壊死をおこしやすいのは上腕骨解剖頸、手の舟状骨、大腿骨頭、距骨の骨折である。

45-P-087 Osgood-Schlatter病で正しいのはどれか。2つ選べ。

1.運動時痛がある。

2.女児の羅患率が高い。

3.大腿骨顆部に圧痛がある。

4.大腿四頭筋筋膜に部分断裂を生じる。

5.骨端線の閉鎖以降に症状は消失しやすい。

45-P-087 答:1.5

1:○

2:× Osgood-Schlatter病は12~15歳のスポーツ男児に多い。

3:× 脛骨粗面に圧痛がある。

4:× 大腿四頭筋の引っ張る力によって脛骨粗面が損傷する。

5:○ 成長期の疾患である。

45-P-088 関節リウマチでみられないのはどれか。

1.関節の亜脱臼

2.腱鞘滑膜の炎症

3.関節軟骨の破壊

4.関節内の結晶折出

5.関節周囲の腱断裂

45-P-088 答:4 関節内の尿酸結晶析出は痛風でみられる。

45-P-089 中心性頸髄損傷の特徴はどれか。

1.20歳代に多い。

2.大きな外力によって生じる。

3.頸堆の脱臼骨折を伴う。

4.知覚麻痺は重度である。

5.下肢よりも上肢の運動障害が著しい。

45-P-089 答:5

1:× 高齢者に多い。

2:× 尻もちをつく、むち打ちをおこすなど軽微な外傷で生じることが多い。

3:× 頸椎の骨折や脱臼を伴わないことが多い。

4:× 知覚麻痺は運動麻痺より軽度である。

5:○ 頸椎の中心部が障害されるため、上肢が通過する錐体路の部位が下肢の部位に比べて障害されやすい。

45-P-090 神経筋接合部の障害が病態の中心である疾患はどれか。

1.ボツリヌス中毒症

2.筋萎縮性側索硬化症

3.急性散在性脳脊髄炎

4.Guillain-Barré症候群

5.Charcot-Marie-Tooth病

45-P-090 答:1 神経筋接合部の障害として、重症筋無力症、ボツリヌス中毒症、ランバート・イートン症候群などがある。

1:○ ボツリヌス毒素は神経筋接合部でアセチルコリンの分泌を妨げる。

2:× 脊髄の側索と前角が障害される。

3:× 中枢神経の炎症性脱髄疾患である。

4:× 末梢神経の脱髄疾患である。

5:× 末梢神経の変性疾患である。

45-P-091 障害によって翼状肩甲をきたすのはどれか。

1.肩甲上神経

2.肩甲背神経

3.肩甲下神経

4.長胸神経

5.内側胸筋神経

45-P-091 答:4障害されると翼状肩甲をきたす筋は前鋸筋(長胸神経)、菱形筋(肩甲背神経)、僧帽筋(副神経)である。最も関係するのは前鋸筋である。

45-P-92 胸郭出口症候群の成因に関係するのはどれか。2つ選べ。

1.胸 骨

2.鎖 骨

3.上腕骨

4.第1肋骨

5.第1胸椎

45-P-092 答:2.4 胸郭出口症候群には頸肋、第1肋骨、鎖骨、斜角筋、小胸筋が関係する。

45-P-093 急性心筋梗塞で誤っているのはどれか。

1.喫煙は危険因子である。

2.不整脈を伴うことが多い。

3.心電図ではST上昇がみられる。

4.血中の白血球数の増加がみられる。

5.ニトログリセリンの舌下投与が治療に有効である。

45-P-093 答:5 ニトログリセリンは狭心症には有効であるが心筋梗塞には効かない。

45-P-094 内分泌機能と疾患との組合せで正しいのはどれか。

1.甲状腺機能低下――――尿崩症

2.下垂体前葉機能亢進――クレチン病

3.下垂体後葉機能低下――糖尿病

4.副腎皮質機能亢進―――Cushing症候群

5.副腎髄質機能亢進―――Basedow病

45-P-094 答:4

1:× 尿崩症は下垂体後葉から分泌される抗利尿ホルモンであるバゾプレシン分泌低下によっておこる。

2:× クレチン病は甲状腺機能低下によっておこる。

3:× 糖尿病は膵臓から分泌されるインスリンの分泌低下によっておこる。

4:○

5:× Basedow病は甲状腺ホルモン(サイロキシン)の分泌過剰によっておこる。

45-P-095 加齢によって増加するのはどれか。

1.夜間尿量

2.腰椎骨密度

3.左室駆出率

4.動脈血酸素分圧

5.最大酸素摂取量

45-P-095 答:1

1:○ 夜間、臥床すると心臓への還流血流量が増えるため腎血流量も増え夜間尿量が増加する。

2:× 加齢により骨粗鬆が進み骨密度は低下する。

3:× 加齢により心機能が低下し左室駆出率が低下する。

4:× 加齢により肺機能が低下し動脈血酸素分圧は低下する。

5:× 加齢により肺機能が低下し最大酸素摂取量は低下する。

45-P-096 統合失調症で予後良好に関連する因子はどれか。

1.陰性症状

2.急性の発症

3.早い発症年齢

4.神経学的症状

5.統合失調症の家族歴

45-P-096 答:2

1:× 陰性症状が強いと予後が不良である。

2:○ 緊張病型など急性の発症では予後が良い。

3:× 早い発症年齢のものほど予後が不良である。

4:× 神経学的症状があるものは予後が不良である。

5:× 家族歴があるものは予後が不良である。

45-P-097 認知症で記銘力低下と関連して出現する妄想はどれか。

1.被毒妄想

2.心気妄想

3.罪業妄想

4.憑きもの妄想

5.もの盗られ妄想

45-P-097 答:5 記銘力低下により、自分がしまい忘れたものを人に盗られたと思う「もの盗られ妄想」が出現する。

45-P-098 うつ病でみられる症状はどれか。2つ選べ。

1.自 閉

2.幻 視

3.妄 想

4.昏 迷

5.途 絶

45-P-098 答:3.4

1:× 自閉は自閉症や統合失調症でみられる。

2:× うつ病では幻覚はおこらない。

3:○ うつ病の妄想として、微小妄想、罪業妄想、心気妄想、貧困妄想がある。

4:○ 昏迷は意識は清明だが動けない状態である。

5:× 思考途絶は統合失調症で見られる。

45-P-099 てんかん発作にみられて、失神にみられないのはどれか。

1.意識消失

2.脳波異常

3.前駆症状

4.低血圧

5.健 忘

45-P-099 答:2失神は精神的ショックや外傷、低血圧などによっておこる一過性の意識消失発作で脳波の異常は伴わない。

45-P-100 薬剤とその典型的副作用との組合せで正しいのはどれか。

1.抗うつ薬――――不安発作

2.抗不安薬――――脱 力

3.抗精神病薬―――幻 覚

4.抗てんかん薬――錐体外路症状

5.Parkinson病治療薬―無月経

45-P-100 答:2

1:× 抗うつ剤の副作用として口渇や便秘、排尿障害などがある。

2:○ 抗不安薬は筋弛緩作用が強く脱力を生じる。

3:× 抗精神病薬の副作用として錐体外路症状がある。

4:× 抗てんかん薬の副作用として歯肉増殖などがある。

5:× Parkinson病治療薬の副作用として幻視がある。

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