第45回専門基礎午前問題(回答と解説)

第45回専門基礎午前問題(回答と解説)

45-A-051 骨の種類で正しいのはどれか。2つ選べ。

1.腸骨は扁平骨である。

2.肩甲骨は短骨である。

3.膝蓋骨は短骨である。

4.手根骨は種子骨である。

5.中足骨は長管骨である。

 

45-A-051  答:1.5

1:○

2:× 肩甲骨は扁平骨である。

3:× 膝蓋骨は人体で最大の種子骨である。

4:× 手根骨は短骨である。

5:○

 

45-A-052 筋と付着部との組み合わせで正しいのはどれか。2つ選べ。

1.縫工筋――――上前腸骨棘

2.中殿筋――――腸骨稜

3.長内転筋―――恥骨結節

4.大腿直筋―――坐骨結節

5.大腿筋膜張筋―下前腸骨棘

 

45-A-052  答:1.2.3

1:○ 上前腸骨棘に縫工筋と大腿筋膜張筋が付着する。

2:○

3:○

4:× 大腿直筋は下前腸骨棘と寛骨臼上縁に付着する。

5:× 大腿筋膜張筋は上前腸骨棘に付着する。

 

45-A-053 表情筋はどれか。2つ選べ。

1.咬 筋

2.頬 筋

3.側頭筋

4.オトガイ筋

5.外側翼突筋

 

45-A-053  答:2.4

1:× 咬筋、側頭筋、外側翼突筋、内側翼突筋は咀嚼筋である。

2:○ 頬筋は表情筋で、頬をすぼめる。

3:× 側頭筋は咀嚼筋である。

4:○ オトガイ筋は表情筋でオトガイ部にしわを寄せる。

5:× 外側翼突筋は咀嚼筋である。

 

45-A-054 大脳基底核はどれか。

1.嗅 球

2.視 床

3.淡蒼球

4.松果体

5.歯状核

 

45-A-054  答:3 大脳基底核には、線条体、被殻、淡蒼球、前障がある。

1:× 嗅球は前頭葉の下に位置し、嗅細胞からの入力を受ける。

2:× 視床は間脳に含まれる。

3:○

4:× 松果体は視床の後ろにあり、メラトニンを分泌する内分泌器官である。

5:× 歯状核は小脳j半球にある核で、その他球状核、栓状核、室頂核がある。

 

45-A-055 神経と走行との組み合わせで正しいのはどれか。

1.正中神経――Guyon管

2.尺骨神経――手根管

3.橈骨神経――肘部管

4.総腓骨神経―腓骨頭下

5.大腿神経――足根管

 

45-A-055  答:4

1:× 正中神経は手根管を通る。

2:× 尺骨神経はGuyon管を通る。

3:× 尺骨神経が肘部管を通る。

4:○

5:× 大腿神経は大腿三角(スカルパ三角)を通る。足根管は脛骨神経が通る。

 

45-A-056 図に示す血管名で正しいのはどれか。2つ選べ。

1.①―中大脳動脈

2.②―椎骨動脈

3.③―上小脳動脈

4.④―脳底動脈

5.⑤―内頸動脈

 

45-A-056  答:1.4

1:○

2:× ②は上小脳動脈である。

3:× ③は前下小脳動脈である。

4:○

5:× ⑤は後大脳動脈である。

 

45-A-057 表在静脈はどれか。

1.総腸骨静脈

2.外腸骨静脈

3.大腿静脈

4.膝窩静脈

5.大伏在静脈

 

45-A-057  答:5

1:× 深部静脈である。

2:× 深部静脈である。

3:× 深部静脈である。

4:× 深部静脈である。

5:○ 皮膚の下を走行する表在静脈である。

 

45-A-058 腹部単純CTを示す。矢印の臓器はどれか。

1.肝 臓

2.腎 臓

3.膵 臓

4.胆 嚢

5.脾 臓

 

45-A-058  答:1

 

45-A-059 正しいのはどれか。

1.右腎は左腎よりも高い位置にある。

2.集合管は腎門を通る。

3.腎杯はネフロンに含まれる。

4.尿細管は腎小体に含まれる。

5.Henle係蹄は尿細管に含まれる。

 

45-A-059  答:5

1:× 右腎は左腎より半椎分(1~2㎝)低い位置にある。

2:× 集合管は腎杯に開口する。腎門には腎動静脈、リンパ管、尿管が通る。

3:× 腎小体と尿細管を合わせてネフロンという。腎杯は含まれない。

4:× 糸球体と糸球体のうを合わせて腎小体という。

5:○ 尿細管は、近位尿細管→ヘンレ係蹄→遠位尿細管→集合管とつながる。

 

45-A-060 筋腹が触診できるのはどれか。2つ選べ。

1.肩甲下筋

2.腕橈骨筋

3.長母指屈筋

4.方形回内筋

5.橈側手根屈筋

 

45-A-060  答:2.5

 

45-A-061 タイプⅠとタイプⅡbとの骨格筋線維における比較で正しいのはどれか。

1.タイプⅠは疲労しやすい。

2.タイプⅠはミトコンドリアの量が少ない。

3.タイプⅡbは抗重力筋に多い。

4.タイプⅡbは単収縮の速度が遅い。

5.タイプⅡbはミオグロビン量が少ない。

 

45-A-061  答5タイプⅠは、酸素を取り込んでエネルギーを作り、タイプⅡbは解糖系でグリコーゲンを分解してエネルギーを作る。

1:× タイプⅠ線維は疲労しにくい。

2:× タイプⅠ線維はミトコンドリア、ミオグロビン、毛細血管が多い。

3:× 抗重力筋に多いのはタイプⅠ線維である。

4:× タイプⅡb線維は単収縮速度が速い。

5:○

 

45-A-062 反射と反射中枢との組合せで正しいのはどれか。

1.下顎反射――――――C1-3

2.上腕二頭筋反射―――C3.4

3.上腕三頭筋反射―――C6-8

4.膝蓋腱反射―――――T12.L1

5.アキレス腱反射―――L3.4

 

45-A-062  答:3

1:× 下顎反射は、咬筋の伸張反射で、三叉神経が求心路であり中枢は橋である。

2:× 上腕二頭筋反射の中枢はC5.6である。

3:○

4:× 膝蓋腱反射の中枢はL2-4である。

5:× アキレス腱反射の中枢はL5-S2である。

 

45-A-063 健常人の安静覚醒時の脳波で正しいのはどれか。

1.振幅はα波よりもβ波の方が大きい。

2.α波は精神活動によって増加する。

3.成人型になるのは6歳ごろである。

4.開眼によってβ波は抑制される。

5.成人ではδ波は出現しない。

 

45-A-063  答5

1;× 振幅はα波よりβ波で小さい。振幅:β<α<θ<δ波

2:× 精神活動により増加するのはβ波である。

3:× 脳波が成人型になるのは18歳頃である。

4:× 開眼によりα波が抑制されβ波が出現する。

5:○ 成人では安静覚醒時にはδ波は出現しない。小児では出現する。

 

45-A-064 副交感神経が優位に働いたときの反応はどれか。

1.散 瞳

2.心拍数増加

3.気管支収縮

4.皮膚血管収縮

5.膀胱括約筋収縮

 

45-A-064  答3

1:× 副交感神経(動眼神経)の働きでは縮瞳がおこる。

2:× 副交感神経の働きでは心拍数が低下(徐脈となる)する。

3:○

4:× 皮膚血管の収縮は交感神経が作用する。血管は交感神経の支配のみである。

5:× 膀胱括約筋(=内尿道括約筋)、排尿筋は副交感神経の働きで弛緩する。

 

45-A-065 心臓で正しいのはどれか。

1.心筋の収縮は主に水素イオンの細胞内流入によって生じる。

2.通常、心筋は伸張されると収縮力が低下する。

3.ノルアドレナリンは心筋収縮力を増加する。

4.左心室と左心房とは同時に収縮が始まる。

5.収縮期に冠血管の血流は増加する。

 

45-A-065  答3

1:× 心筋の収縮はカルシウムイオンの細胞内流入によって生じる。

2:× 心筋は伸張すると収縮力が増加する。

3:○ ノルアドレナリンは交感神経の節後線維が分泌もしくは副腎髄質ホルモンで心収縮力を増加させる。

4:× 洞房結節が右心房にあるため、心臓は右心房→左心房→両心室と収縮する。左心室と右心室は同時に収縮が始まる。

5:× 心弛緩期に冠血管の血流が増加する。

 

45-A-066 嚥下で正しいのはどれか。2つ選べ。

1.嚥下反射の中枢は橋にある。

2.口腔期に軟口蓋は上方移動する。

3.咽頭期に喉頭が反射的に挙上する。

4.嚥下反射時に呼吸は継続して行われる。

5.食塊が食道に入るときに輪状咽頭筋は緊張する。

 

45-A-066  答2.3

1:× 嚥下反射の中枢は延髄にある。(嚥下反射の刺激は咽頭後壁に食塊が触れることであり、舌咽神経、迷走神経が求心路であるため。)

2:○ 軟口蓋は口腔期から挙上を始め、咽頭期に完全に挙上し鼻腔と咽頭の間を閉鎖する。

3:○ 咽頭期に喉頭が前上方に挙上することで喉頭蓋が反転(後方に下がり)気道に蓋をする。

4:× 嚥下反射時に呼吸は一瞬止まる。

5:× 食塊が食道に入るときに上部の咽頭筋は収縮するが、食道入り口の輪状咽頭筋は弛緩する。

 

45-A-067 腎臓でアミノ酸の大部分が再吸収されるのはどれか。

1.Bowman嚢

2.近位尿細管

3.Henle係蹄

4.遠位尿細管

5.集合管

 

45-A-67 答2

1:× Bouman嚢には糸球体からの血液がろ過されて原尿が流れる。

2:○ 近位尿細管でアミノ酸、ブドウ糖が100%再吸収される。

3:×

4:× 遠位尿細管では、カリウムの分泌とナトリウム、水の再吸収が行われる。

5:× 集合管では水の再吸収が行われる。

 

45-A-068 ホルモンと産生部位との組合せで正しいのはどれか。

1.プロラクチン放出ホルモン―下垂体

2.サイロキシン―――――視床下部

3.カルシトニン―――――上皮小体

4.セクレチン――――――副腎

5.エリスロポエチン―――腎臓

 

45-A-68 答5

1:× 「○ ○ ホルモン放出ホルモン」「〇〇ホルモン抑制ホルモン」は視床下部から分泌される。

2:× サイロキシンは甲状腺から分泌される。

3:× カルシトニンは甲状腺から分泌される。上皮小体からはパラソルモンが分泌される。

4:× セクレチンは十二指腸から分泌され、ガストリン分泌を抑制する。

5:○ エリスロポエチンは腎臓から分泌され赤血球の産生を促進する。

 

45-A-069 正しいのはどれか。

1.力は質量と速度との積である。

2.仕事は力と距離との積である。

3.ジュールは力の単位である。

4.ワットは仕事の単位である。

5.ニュートンは仕事率の単位である。

 

45-A-069 答:2

1:× 力は質量と加速度の積である。

2:○

3:× ジュールは仕事の単位である。

4:× ワットは仕事率の単位である。

5:× ニュートンは力の単位である。

 

45-A-070 口裂を閉鎖するのはどれか。2つ選べ。

1.頬 筋

2.広頸筋

3.口輪筋

4.顎二腹筋

5.顎舌骨筋

 

45-A-070 答:1.3

1:○

2:× 広頸筋は口角を引き下げる。

3:○

4:× 顎二腹筋は下顎を引き下げる。(開口)

5:× 顎舌骨筋は下顎を引き下げる。(開口)

 

45-A-071 肘関節で正しいのはどれか。

1.腕橈関節は球関節である。

2.腕尺関節には関節円板がある。

3.肘角は小児より成人で大きい。

4.腕尺関節は回内・回外運動を行う。

5.橈骨輪状靭帯は橈骨に付着している。

 

45-A-071 答:1

1:○

2:× 腕尺関節には関節円板はない。下橈尺関節には関節円板がある。

3:× 肘角(運搬角)は小児、女性で大きい。

4:× 腕尺関節は肘関節の屈伸を行う。回内・回外を行うのは橈尺関節である。

5:× 橈骨輪状靭帯は橈骨頭を覆うが、橈骨には付着していない。

 

45-A-072 膝関節で正しいのはどれか。

1.外側側副靭帯は屈曲位で緊張する。

2.最終伸展時に脛骨の外旋が起こる。

3.外側半月は外側側副靭帯と結合する。

4.大腿骨軸と脛骨軸とは軽度内反している。

5.後十字靭帯は大腿骨の顆間窩後方に付着する。

 

45-A-072 答:2

1:× 外側側副靭帯は伸展時と回旋時、内反で緊張する。

2:○

3:× 外側半月と外側側副靭帯は結合していない。内側半月と内側側副靭帯は結合している。

4:× 大腿骨軸と脛骨軸は軽度外反している。

5:× 後十字靭帯は大腿骨の顆間区前方から脛骨の顆間区後方に付着する。

 

45-A-073 呼気の補助筋で図中の矢印の方向へ胸部を引き下げるのはどれか。

1.腹直筋

2.大腰筋

3.腰方形筋

4.内腹斜筋

5.外腹斜筋

 

45-A-073 答:4

 

45-A-074 歩行中の矢状面上の関節運動を図に示す。この関節はどれか。

1.肩関節

2.肘関節

3.股関節

4.膝関節

5.足関節

 

45-A-074 答:5

※角度が上は15°~下は20°の間で変化していることにも注目すること。

 

45-A-075 アポトーシスで正しいのはどれか。

1.細胞環境の悪化によって生じる。

2.高濃度の酸素投与で予防できる。

3.マクロファージの浸潤を伴う。

4.DNAの断片化が生じる。

5.核が膨張する。

 

45-A-075 答:4アポトーシスはプログラミングされた細胞死であり、炎症をおこす壊死とは区別する。壊死では核、細胞の膨張および細胞膜の破壊を生じる。

1:× 感染、熱、外傷などによる細胞環境の悪化により生じるのは壊死である。

2:× 高濃度の酸素投与では壊死の拡大を防ぐことができる。

3:× マクロファージの浸潤を伴うのは壊死である。

4:○

5:× 核が膨張するのは壊死である。アポトーシスでは核・細胞が縮小する。

 

45-A-076 閉塞性動脈硬化症で正しいのはどれか2つ選べ。

1.男性よりも女性に多い。

2.20~30歳代に多い。

3.低血圧の合併が多い。

4.間欠性跛行がみられる。

5.主に四肢の近位側の動脈が侵される。

 

45-A-076 答:4.5

1:× 閉塞性動脈硬化症、心筋梗塞、CVAなど動脈硬化性の疾患は男性に多い。

2:× 中年以降に多い。

3:× 高血圧の合併が多い。

4:○ 下肢の血流が低下し、歩いていると痛くなりしばらく休むとまた歩けるという間欠性跛行がみられる。

5:○ 四肢(特に下肢)の近位側の動脈の閉塞がおこる。

 

45-A-077 細菌感染による急性炎症反応で増加するのはどれか。2つ選べ。

1.肉芽腫

2.好中球

3.網状赤血球

4.ヘモグロビン

5.プロスタグランジン

 

45-A-077 答:2.5

1:× 慢性炎症で増加する。

2:○ 急性炎症で増加する。

3:× 溶血性貧血などで増加する。

4:× ヘモグロビンは酸素を運搬する。多血症で増加する。

5:○ プロスタグランジンは急性炎症時の起炎物質で発痛作用がある。

 

45-A-078 良性腫瘍と比較した悪性腫瘍の特徴はどれか。2つ選べ。

1.出血壊死が少ない。

2.増殖の速度が遅い。

3.細胞の分化度が低い。

4.細胞の核分裂が少ない。

5.周囲との境界が不明瞭である。

 

45-A-078 答:3.5

1:× 悪性腫瘍は出血壊死が多い。

2:× 悪性腫瘍は増殖の速度が速い。

3:○ 悪性腫瘍は分化度が低く、異形度が高い。

4:× 悪性腫瘍は核分裂が多い。

5:○ 悪性腫瘍は浸潤性に発育するため周囲との境界が不明瞭である。

 

45-A-079 患者が治療者に不満を抱き、沈黙を続けているときの防衛機制はどれか。

1.抑 圧

2.否 認

3.解 離

4.行動化

5.反動形成

 

45-A-079 答:4

1:× 嫌だと言いたいのに言わないなど、抑圧は自分の気持ちを抑え込むものである。

2:× 否認は受け入れられないことをなかったものにすることである。癌の告知を受けた人が私は癌ではないと言うなど。

3:× 解離には受け入れられないことを忘れる健忘、逃げ出す遁走、行動が止まってしまう昏迷などがある。

4:○ 行動化は、抑圧された衝動や葛藤が、問題行動として表出することをいう。

5:× 反動形成は思っていることと反対の態度をとることで、好きな子をいじめるなどである。

 

45-A-080 Eriksonによる各発達段階の課題で正しい組合せはどれか。

1.乳児期――信 頼

2.幼児期――勤勉性

3.学童期――親 密

4.青年期――自律性

5.成人期――同一性

 

45-A-080 答:1

1:○ 信頼は乳児期(0歳)の課題である。

2:× 勤勉性は学童期の課題である。

3:× 親密は成人期前半の課題である。

4:× 自律性は幼児期前半の課題である。

5:× 同一性は青年期の課題である。

 

45-A-081 模擬場面でのリハーサルを技法として用いるのはどれか。

1.森田療法

2.交流分析

3.内観療法

4.認知行動療法

5.支持的精神療法

 

45-A-081 答:4

1:× 森田療法は神経症の患者に対して、絶対臥褥から生活を慣らしていく方法である。

2:× 交流分析は50の質問からなるエゴグラムを使い自我を分析して行う方法である。

3:× 内観療法は自分自身で自分の過去の経験などをみつめていくものである。

4:○ 認知行動療法ではSSTを用いることがある。SSTではロールプレイ(模擬場面のリハーサル)を行う。

5:×

 

45-A-082 国際生活機能分類(ICF)で「活動」に含まれる項目はどれか。2つ選べ。

1.更衣

2.嚥下

3.入浴

4.呼吸機能

5.関節可動域

 

45-A-082 答:1.3

1:○

2:× 嚥下は心身機能に含まれる。

3:○

4:× 呼吸機能は心身機能に含まれる。

5:× 関節可動域は心身機能または身体構造に含まれる。

 

45-A-083 障害受容に至る心理状態で誤っているのはどれか。

1.否 定

2.保 続

3.後 悔

4.悲 嘆

5.葛 藤

 

45-A-083 答:2

1:○

2:× 保続は前頭葉障害で出現する症状で、言動が直前に行ったものを繰り返すものある。

3:○

4:○

5:○

 

45-A-084 一側性の大脳損傷による顔面神経麻痺で障害をきたすのはどれか。2つ選べ。

1.前頭筋

2.眼輪筋

3.口輪筋

4.側頭筋

5.咬 筋

 

45-A-084 答:なし

1:× 前頭筋は大脳の両側支配を受けているので、一側の損傷では障害されない。

2:× 眼輪筋は大脳の両側支配を受けているので、一側の損傷では障害されない。

3:○

4:× 側頭筋は咀嚼筋であり三叉神経支配である。

5:× 咬筋は咀嚼筋であり三叉神経支配である。

 

45-A-085 新生児に見られないのはどれか。

1.ホッピング反応

2.交叉性伸展反射

3.陽性支持反応

4.逃避反射

5.把握反射

 

45-A-085 答:1 ホッピング反応は立位で体を前後左右に倒そうとしたときに足を踏み出す反応で10か月頃出現し、生涯続く。

 

45-A-086 骨折と合併しやすい神経麻痺との組合せで正しいのはどれか。

1.上腕骨骨幹部骨折―腋窩神経麻痺

2.上腕骨顆上骨折―正中神経麻痺

3.橈骨遠位端骨折―橈骨神経麻痺

4.大腿骨骨幹部骨折―大腿神経麻痺

5.脛骨骨幹部骨折―脛骨神経麻痺

 

45-A-086 答:2

1:× 上腕骨骨幹部骨折では橈骨神経麻痺を合併しやすい。上腕骨近位部骨折では腋窩神経麻痺を合併しやすい。

2:○ 上腕骨顆上骨折では正中神経麻痺、橈骨神経麻痺、尺骨神経麻痺を生じやすい。

3:× 橈骨遠位端骨折では正中神経麻痺を生じやすい。

4:× 大腿骨骨幹部骨折では神経麻痺はない。

5:× 脛骨骨幹部骨折では神経麻痺はない。

 

45-A-087 慢性的な使い過ぎで起こるスポーツ障害はどれか。

1.頸椎捻挫

2.肩鎖関節脱臼

3.上前腸骨棘剥離骨折

4.腰椎分離症

5.アキレス腱断裂

 

45-A-087 答:4

1:× 車の事故などによっておこる。(むちうち)

2:× 柔道などで肩を下にして転倒した場合などにおこる。

3:× 急なダッシュやジャンプなどで大腿筋膜張筋や縫工筋に引っ張られておこる。

4:○ 繰り返しの腰椎の屈曲や伸展によっておこる。

5:× 急なダッシュなどによっておこる。

 

45-A-088 強直性脊椎炎で正しいのはどれか。

1.20歳代の女性に好発する。

2.急性発作で発病する。

3.血沈は正常である。

4.虹彩毛様体炎を伴う。

5.四肢の関節は障害されない。

 

45-A-088 答:4

1:× 20歳代の男性に好発する。

2:× 全身のこわばりや疲労感などから始まる。

3:× 血沈は上昇する。

4:○ 虹彩毛様体炎、大動脈弁閉鎖不全症、クローン病、潰瘍性大腸炎などを伴う。

5:× 仙腸関節や脊椎、四肢の関節の障害をおこす。

 

45-A-089 熱傷で正しいのはどれか。2つ選べ。

1.Ⅲ度熱傷は真皮層までの損傷をいう。

2.四肢関節部位は特殊部位と呼ばれる。

3.瘢痕形成の予防として圧迫と伸張が用いられる。

4.手の熱傷では手内筋プラスポジションとなりやすい。

5.小児の熱傷面積を算出する場合は9の法則を用いる。

 

45-A-089 答:2.3

1:× Ⅰ度の熱傷は表皮のみ、Ⅱ度の熱傷は真皮まで、Ⅲ度の熱傷は皮下組織、筋や骨までの熱傷である。

2:○ 四肢関節部位や陰部や特殊部位と呼ばれ熱傷が治りにくい部位である。

3:○

4:× 手の熱傷では手内筋マイナスポジションとなりやすい。

5:× 小児の熱傷面積を算出する場合は5の法則を用いる。成人では9の法則を用いる。

 

45-A-090 優位半球損傷に特徴的な症状はどれか。

1.検者が示した指先への注視運動が出来ずに視点も定まらない。

2.損傷した脳の反対側から呼びかけても顔面を向けられない。

3.検者が出したジャンケンのチョキの模倣動作ができない。

4.裏返しになった衣服を正しく着ることができない。

5.閉眼したまま提舌を20秒以上持続できない。

 

45-A-090  答:3

1:× バリント症候群であり、劣位半球損傷で特徴的な症状である。

2:× 半側空間無視であり、劣位半球損傷で特徴な症状である。

3:○ 観念運動失行であり、優位半球損傷で特徴な症状である。

4:× 着衣失行であり、劣位半球損傷で特徴な症状である。

5:× 運動維持困難であり、劣位半球損傷で特徴な症状である。

 

45-A-091 右延髄外側の脳梗塞で認められるのはどれか。

1.右顔面の温痛覚障害

2.右顔面神経麻痺

3.右上斜筋麻痺

4.右片麻痺

5.左小脳性運動失調

 

45-A-091 答:1 wallenberg症候群では同側の小脳失調と顔面の温痛覚障害、咽頭筋・喉頭筋麻痺、反対側四肢の温痛覚障害、Horner症候群がおこる。片麻痺はおこらない。

1:○

2:× 顔面神経麻痺は橋以上の障害で生じる。

3:× 上斜筋麻痺は中脳以上の障害で生じる。

4:× 錐体路は延髄の前内側を通過するため外側の障害では片麻痺は生じない。

5:× 右側(同側の)小脳性運動失調がみられる。

 

45-A-092 Parkinson病で認められるのはどれか。2つ選べ。

1.反張膝

2.前傾姿勢

3.突進歩行

4.大殿筋歩行

5.はさみ足歩行

 

45-A-092 答:2.3

1:× 反張膝は片麻痺で生じる。

2:○

3:○

4:× 大殿筋歩行は大殿筋の筋力低下、ディュシャンヌ型筋ジスなどで生じる。

5:× はさみ足歩行は痙直型脳性麻痺でみられる。

 

45-A-093 呼吸器疾患で正しいのはどれか。

1.間質性肺炎は湿性咳嗽が多い。

2.気管支拡張症は血痰が出ることは少ない。

3.肺気腫は初期からチアノーゼが出やすい。

4.過換気症候群はバチ指を呈しやすい。

5.睡眠時無呼吸症候群は急に眠気に襲われることが多い。

 

45-A-093 答:5

1:× 間質性肺炎では乾性咳嗽が多い。肺気腫や慢性気管支炎では痰などが多く湿性咳嗽となる。

2:× 気管支拡張症の症状として血痰、発熱がある。

3:× 肺気腫は徐々に進行するため初期からチアノーゼは出現しない。

4:× 肺気腫や心疾患ではバチ指を呈しやすい。

5:○

 

45-A-094 出血の症状で正しいのはどれか。

1.少量の喀血は致死的にならない。

2.上部消化管出血はコーヒー残渣様の吐物となる。

3.下部消化管出血は黒色軟便となる。

4.下部消化管出血は大量出血となる。

5.内痔核からの出血は光沢のある暗赤色の便となる。

 

45-A-094 答:なし

1:× 少量の喀血でも致死的になることがある。

2:× 血液が胃酸に触れると酸化しコーヒー残渣様となる。

3:× 食道~上行結腸の出血では黒色便となるが下行結腸以降では赤色便となる。

4:× 下部消化管出血が大量出血となると決まっているわけではない。

5:× 内痔核からの出血では鮮血が付着した便となる。

 

45-A-095 高齢者に発生しやすいのはどれか。

1.Ⅰ型糖尿病

2.関節リウマチ

3.多発性骨髄腫

4.多発性硬化症

5.線条体黒質変性症

 

45-A-095 答:3.5

1:× 若年者に多い。

2:× 20~50代の女性に多い。

3:○ 50歳以降、特に60歳以降に多い。

4:× 15~50代の女性に多い。

5:○ 40~70代に多い。

 

45-A-096 わが国で生涯有病率が最も高いのはどれか。

1.うつ病

2.てんかん

3.強迫性障害

4.統合失調症

5.パニック障害

 

45-A-096 答:1

1:○ うつ病の生涯有病率は8~13%で最も高い。

2:× てんかんの生涯有病率は3~4%である。

3:× 強迫性障害の生涯有病率は約2%である。

4:× 統合失調症の生涯有病率は約1%である。

5:× パニック障害の生涯有病率は0.8~3%である。

 

45-A-097 「細部に拘泥して重要なことを要領よく話すことができない」症状はどれか。

1.保 続

2.迂 遠

3.思考制止

4.思考途絶

5.観念奔逸

 

45-A-097 答:2

1:× 保続は直前にやったことや言ったことが繰り返されるもので、前頭葉障害で出現する。

2:○ 迂遠は非常に周りくどい状態で、てんかんなどにみられる。

3:× 思考制止は考えがなかなか前に進まないというものでうつ病でみられる。

4:× 思考途絶は急に考えがなくなってしまうもので、統合失調症にみられる。

5:× 観念奔逸は考えが次から次へと浮かんでくるもので、躁病にみられる。

 

45-A-098 アルコール離脱せん妄でみられるのはどれか。2つ選べ。

1.作 話

2.幻 覚

3.振 戦

4.嫉妬妄想

5.動眼神経麻痺

 

45-A-098 答:2.3

1:× 作話はKorsakoff症候群でみられる。

2:○ 小動物の幻視などがみられる。

3:○ 手足の振戦がみられる。

4:× 嫉妬妄想は離脱期の症状ではない。

5:× 長期のアルコールの多飲により、動眼神経まひや失調症を引き起こす。

 

45-A-099 小児の精神障害で正しいのはどれか。

1.吃音は強迫性障害に分類される。

2.ネグレクトによって反応性愛着障害が起こる。

3.児童期に妄想型統合失調症が発症することはない。

4.選択性緎黙は脳の器質的病変を原因とすることが多い。

5.一過性チック障害の約半数がTourette障害に進行する。

 

45-A-099 答:2

1:× 吃音は小児期および青年期に通常発症する行動および情緒の障害であり、強迫性障害とは別のものである。

2:○ 反応性愛着障害は幼児期の虐待やネグレクトにより、他者への恐れと過度の警戒など社会関係の異常がみられる。

3:× 児童期の統合失調症の発症は稀だがある。

4:× 選択性緘黙は特定の状況で話せないというもので、社会的な情緒障害である。脳の器質的病変はない。

5:× 一過性チック障害からTourette障害に進行することはほとんどない。

 

45-A-100 うつ病の治療で正しいのはどれか。

1.重要な事項についての自己決定を促す。

2.抗うつ薬は三環系薬物が最も広く用いられている。

3.抗うつ薬の副作用を説明する。

4.症状の改善後には抗うつ薬を速やかに中止する。

5.電気痙攣療法は効果がない。

 

45-A-100 答:3

1:× 重要な事項の決定は負担が大きく症状を悪化させる。

2:× 以前は三環系、四環系の薬物が多かったが現在はSSRIやSNRIが広く用いられている。

3:○ 治療方法や薬について、病気について、対応方法についてなど心理教育を行う。

4:× 症状が改善後もしばらくは続ける。

5:× 電気痙攣療法は昏迷時や自殺の危険性が高いときには効果がある。

 

戻る(専門基礎問題回答と解説)