第52回専門基礎午前問題
52-A-051 外胚葉から発生するのはどれか。
1.脳
2.心臓
3.膀胱
4.卵巣
5.骨格筋
52-A-052 体表から触知できるのはどれか。2つ選べ。
1.歯突起
2.結節間溝
3.胸骨角
4.顆間隆起
5.舟状骨粗面
52-A-053 回旋筋腱板を構成する筋はどれか。2つ選べ。
1.棘上筋
2.肩甲挙筋
3.広背筋
4.小円筋
5.前鋸筋
52-A-054 第2中手骨底に付着する筋はどれか。
1.円回内筋
2.尺側手根屈筋
3.浅指屈筋
4.長掌筋
5.橈側手根屈筋
52-A-055 胸椎に付着する筋はどれか。
1.外腹斜筋
2.肩甲挙筋
3.前鋸筋
4.僧帽筋
5.内腹斜筋
52-A-056 二重神経支配の筋はどれか。
1.長内転筋
2.大内転筋
3.中間広筋
4.半膜様筋
5.ヒラメ筋
52-A-057 脳血管とその還流域の組合せで正しいのはどれか。
1.前大脳動脈――黒質
2.中大脳動脈――海馬
3.後大脳動脈――視床
4.脳底動脈―――Broca野
5.椎骨動脈―――中心前回
52-A-058 大脳辺縁系とその働きの組合せで正しいのはどれか。
1.海馬――体温調節
2.嗅球――内分泌
3.視床下部――長期記憶
4.帯状回――運動学習
5.扁桃体――短期記憶
52-A-059 同一の臓器から分泌されるホルモンの組合せで誤っているのはどれか。
1.アルドステロン――コルチゾール
2.インスリン――グルカゴン
3.エリスロポエチン――レニン
4.オキシトシン――バソプレシン
5.カルシトニン――パラトルモン
52-A-060 視覚器で正しいのはどれか。
1.毛様体には血管がない。
2.虹彩には瞳孔散大筋がある。
3.眼動脈は外頸動脈の分枝である。
4.眼球壁外膜は強膜と内膜からなる。
5.角膜には血管が多数分布している。
52-A-061 細胞膜電位について誤っているのはどれか。
1.静止膜電位は負の値である。
2.活動電位は全か無の法則に従う。
3.活動電位の発火直後には不応期が存在する。
4.脱分極で極性が正の部分をオーバーシュートという。
5.カリウムイオンは脱分極のときに細胞外から細胞内に移動する。
52-A-062 運動単位について誤っているのはどれか。
1.1個の運動ニューロンとそれに支配される筋線維群を運動単位という。
2.1つの筋肉は多数の運動単位で構成される。
3.1個の運動ニューロンが何本の筋線維を支配しているかを神経支配比という。
4.上腕二頭筋より虫様筋の方が神経支配比は大きい。
5.最も強い筋収縮は筋のすべての運動単位が同期して活動するときに起こる。
52-A-063 腱をたたいて骨格筋を急速に伸ばすと起こる筋単収縮に関与するのはどれか。
1.筋紡錘
2.Pacini小体
3.Ruffini終末
4.自由神経終末
5.Meissner小体
52-A-064 健常者の安静時呼吸について正しいのはどれか。
1.呼吸数は25/分程度である。
2.呼気時の気道内圧は陽圧である。
3.呼気時の胸腔内圧は陽圧である。
4.呼気時に外肋間筋の収縮がみられる。
5.吸気時に胸鎖乳突筋の収縮がみられる。
52-A-065 血液凝固因子はどれか。
1.アルブミン
2.トロンビン
3.ヘモグロビン
4.プラスミノゲン
5.エリスロポエチン
52-A-066 胃液の分泌を促進するのはどれか。2つ選べ。
1.胃壁の伸展
2.胃内pHの低下
3.交感神経の緊張
4.ガストリンの分泌
5.十二指腸内への酸性内容物の流入
52-A-067 尿の生成について正しいのはどれか。
1.集合管では尿の希釈を行う。
2.血漿蛋白は糸球体を透過する。
3.血液の濾過は腎小体で行われる。
4.近位尿細管ではアンモニアの再吸収を行う。
5.抗利尿ホルモンは水の再吸収量を減少させる。
52-A-068 老化に伴う生理機能の変化で正しいのはどれか。
1.血管抵抗は低下する。
2.残気量は減少する。
3.心拍出量は増加する。
4.肺活量は増加する。
5.予備呼気量は減少する。
52-A-069 立位姿勢が安定しているのはどれか。
1.支持基底面が狭い。
2.重心の位置が高い。
3.床と足底の接触面の摩擦抵抗が小さい。
4.上半身と下半身の重心線が一致している。
5.重心線の位置が支持基底面の中心から離れている。
52-A-070 肩甲骨の運動とそれに作用する筋の組合せで正しいのはどれか。
1.挙上――小胸筋
2.下制――鎖骨下筋
3.外転――僧帽筋
4.内転――菱形筋
5.下方回旋――前鋸筋
52-A-071 前腕回外に作用する筋はどれか。
1.長掌筋
2.小指伸筋
3.上腕二頭筋
4.長母指屈筋
5.橈側手根屈筋
52-A-072 股関節の運動とそれに作用する筋の組合せで正しいのはどれか。
1.屈曲――梨状筋
2.伸展――大腰筋
3.内転――薄筋
4.内旋――上双子筋
5.外旋――半腱様筋
52-A-073 足部アーチについて正しいのはどれか。
1.外側縦アーチの要石は外側楔状骨である。
2.外側縦アーチは内側縦アーチよりも長い。
3.内側縦アーチは外がえしで高くなる。
4.内側縦アーチは中足指節関節の伸展時に高くなる。
5.足根骨部の横アーチで高い位置にあるのは立方骨である。
52-A-074 フィードバックの説明で正しいのはどれか。
1.平均フィードバックは試行ごとに与える。
2.帯域幅フィードバックは何回分かをまとめて一度に与える。
3.同時フィードバックは運動課題を実行している最中に与える。
4.漸減的フィードバックは誤差が一定の幅を外れた場合に与える。
5.要約フィードバックは学習の進行に伴い頻度を減らして与える。
52-A-075 病理学的な悪性度が最も高いのはどれか。
1.海綿状血管腫
2.下垂体腺腫
3.神経膠芽腫
4.神経鞘腫
5.髄膜腫
52-A-076 急性炎症と比較した場合の慢性炎症の特徴はどれか。
1.血管内皮細胞の損傷
2.血漿蛋白の滲出
3.好中球の集積
4.サイトカインの分泌
5.組織の線維化
52-A-077 頭部MRIのT1強調冠状断像を示す。
矢印の部位はどれか。
1.前頭弁蓋
2.帯状回
3.尾状核
4.海馬
5.島
52-A-078 自分自身が受け入れることができない衝動・観念を、他の人が持っているとする防衛機制はどれか。
1.反動形成
2.合理化
3.否認
4.投影
5.抑圧
52-A-079 老年期における精神保健上の問題として適切なのはどれか。
1.緘黙
2.同一性拡散
3.社会的孤立
4.空の巣症候群
5.モラトリアム
52-A-080 行動療法の技法でないのはどれか。
1.精神分析
2.系統的脱感作法
3.曝露反応妨害法
4.トークンエコノミー法
5.バイオフィードバック法
52-A-081 語の流暢性課題を含む検査はどれか。
1.MMPI
2.MMSE
3.WCST
4.HD S-R
5.Rorschachテスト
52-A-082 中心性脊髄損傷について正しいのはどれか。2つ選べ。
1.高齢者に多い。
2.骨傷に伴って生じることが多い。
3.頸椎の過屈曲によって発生することが多い。
4.肛門括約筋の収縮が障害されることが多い。
5.下肢より上肢機能が強く障害されることが多い。
52-A-083 運動障害と評価方法の組合せで正しいのはどれか。
1.運動失調――指鼻試験
2.筋力低下――Brunnstrom法ステージ
3.持久力低下――徒手筋力テスト
4.錐体外路障害――Babinski反射
5.錐体路障害――Romberg試験
52-A-084 観念運動失行の検査はどれか。
1.「今、何時ですか」
2.「右手の薬指はどれですか」
3.「歯を磨くまねをしてください」
4.「紙を折って封筒に入れてください」
5.「このカードに描いてある絵を覚えてください」
52-A-085 上腕骨外側上顆炎について正しいのはどれか。
1.男性に多い。
2.高齢者に多い。
3.自発痛はない。
4.手関節伸筋腱の付着部の炎症である。
5.物を持ち上げる際は前腕回内位で行うようにする。
52-A-086 変形性膝関節症について正しいのはどれか。
1.男性に多い。
2.膝関節液は混濁している。
3.内側楔状足底板が有用な場合が多い。
4.初期の疼痛は動作開始時に出現しやすい。
5.エックス線像では外側関節裂隙が狭小化している場合が多い。
52-A-087 第4腰椎すべり症の症候として誤っているのはどれか。
1.頻尿
2.下肢痛
3.痙性歩行
4.間欠性跛行
5.会陰部の熱感
52-A-088 脳血管障害について誤っているのはどれか。
1.高血圧は脳出血の危険因子である。
2.くも膜下出血は女性よりも男性に多い。
3.発作性心房細動は脳塞栓の危険因子である。
4.癌に付随する凝固異常は脳塞栓の原因となる。
5.慢性腎臓病〈CKD〉は脳卒中の危険因子である。
52-A-089 平均的な発症年齢が最も低いのはどれか。
1.筋強直性ジストロフィー
2.福山型筋ジストロフィー
3.B ecker型筋ジストロフィー
4.Duchenne型筋ジストロフィー
5.顔面肩甲上腕型筋ジストロフィー
52-A-090 多発性硬化症について正しいのはどれか。
1.女性よりも男性に多い。
2.再発と寛解を繰り返す。
3.発症は50歳以上が多い。
4.後遺障害を残すことは稀である。
5.白色人種に比べて黄色人種に多い。
52-A-091 中枢神経の先天奇形とその特徴の組合せで正しいのはどれか。
1.小頭症――脳圧亢進
2.滑脳症――脳溝増加
3.二分脊椎――水頭症合併
4.Dandy-Walker症候群――後頭蓋縮小
5.Arnold-Chiari奇形――脊髄の頭蓋内嵌入
52-A-092 高齢者の肺炎の特徴として正しいのはどれか。
1.高熱がみられる。
2.誤嚥性肺炎が多い。
3.肺尖部の病巣が多い。
4.咳反射の亢進がみられる。
5.死因となる例は減少している。
52-A-093 急性心筋梗塞後の運動療法の効果として正しいのはどれか。
1.梗塞範囲の減少
2.心室破裂の減少
3.心囊液貯留の減少
4.左室駆出率の増加
5.急性期心臓死の減少
52-A-094 内分泌異常と病態の組合せで正しいのはどれか。
1.下垂体前葉ホルモン欠損――先端巨大症
2.甲状腺機能低下――――Basedow病
3.抗利尿ホルモン分泌亢進――尿崩症
4.副甲状腺機能低下――テタニー
5.副腎皮質機能低下――Cushing症候群
52-A-095 医療法で規定されていないのはどれか。
1.医療提供の理念
2.医療従事者の責務
3.病院開設者の資格
4.医療行為に対する診療報酬
5.都道府県における医療計画の策定
52-A-096 双極性障害と比較した場合のうつ病の特徴はどれか。
1.有病率が低い。
2.平均初発年齢が低い。
3.有病率の男女差が小さい。
4.一卵性双生児の罹患一致率が低い。
5.状況要因が誘因となって発症することが少ない。
52-A-097 小児自閉症について正しいのはどれか。
1.学童期に発症する。
2.脊椎変形を生じる。
3.女児より男児に多く出現する。
4.精神遅滞を伴うことは稀である。
5.大部分の症例でてんかんを認める。
52-A-098 アルコールの離脱症候群はどれか。2つ選べ。
1.病的酩酊
2.けいれん発作
3.複雑酩酊
4.振戦せん妄
5.Wernicke脳症
52-A-099 神経性大食症について正しいのはどれか。
1.女性より男性に多い。
2.高カリウム血症がみられる。
3.神経性無食欲症からの移行はない。
4.カロリーの低いものを過食することが多い。
5.代償行動で最も多いのは自己誘発性嘔吐である。
52-A-100 再発に高EE〈ExpressedEmotion〉が深く関与している統合失調症患者の治療に有効なのはどれか。
1.自律訓練法
2.認知行動療法
3.生活技能訓練
4.家族心理教育
5.レクリエーション