専門基礎第45回午後問題

45-P-051 関節軟骨で正しいのはどれか。

1.弾性軟骨である。

2.再生能力が低い。

3.滑膜で覆われている。

4.表面には神経終末が分布する。

5.豊富な血管によって栄養される。

 

45-P-052 右下腿中央部やや上方の横断図を示す。ヒラメ筋はどれか。

 

45-P-053 大脳で正しいのはどれか。

1.中心溝によって左右半球に分けられる。

2.外側溝によって側頭葉と後頭葉とに分けられる。

3.鳥距溝によって頭頂葉と後頭葉とに分けられる。

4.脳梁によって左右半球は連結している。

5.脳弓によって下垂体は視床下部と連結している。

 

45-P-054 伸張反射の反射弓を構成するのはどれか。2つ選べ。

1.α運動線維

2.Ⅰa群求心性線維

3.Ⅰb群求心性線維

4.Ⅲ群求心性線維

5.Ⅳ群求心性線維

 

45-P-055 心臓で正しいのはどれか。

1.心臓壁は3層からなる。

2.大動脈弁は2尖である。

3.右心室から肺静脈が出る。

4.卵円窩は心室中隔にある。

5.健常成人の心臓は約500gである。

 

45-P-056 正しいのはどれか。

1.眼球外膜は角膜と強膜とからなる。

2.眼球運動は4種類の外眼筋が行う。

3.水晶体は虹彩の前面にある。

4.毛様体は強膜の外側にある。

5.網膜は硝子体の全面を覆っている。

 

45-P-057 正しいのはどれか。2つ選べ。

1.リンパ管には弁機構が存在しない。

2.毛細リンパ管は単層の内皮細胞からなる。

3.胸管は右側の静脈角に合流する。

4.右腰リンパ本管は右リンパ本管に入る。

5.脾臓はリンパ性器官の1つである。

 

45-P-058 正しいのはどれか2つ選べ。

1.気管支には線毛がある。

2.気管支の分岐角は左より右が大きい。

3.細気管支でガス交換が行われる。

4.壁側胸膜が肺表面に接している。

5.縦隔には食道が通っている。

 

45-P-059 内分泌腺とその位置との組合せで誤っているのはどれか。

1.上皮小体――甲状腺の前面

2.下垂体―――トルコ鞍上面

3.松果体―――間脳の背面

4.副 腎―――腎臓の上面

5.胸 腺―――胸骨の背面

 

45-P-060 外胚葉から発生するのはどれか。2つ選べ。

1.松果体

2.甲状腺

3.上皮小体

4.乳 腺

5.卵 巣

 

45-P-061 末梢神経で正しいのはどれか。

1.節後性交感神経線維は有髄神経である。

2.大径の運動神経線維は無髄線維である。

3.無髄線維はSchwann細胞に覆われている。

4.有髄線維は直径が大きいほど伝導速度が遅い。

5.神経筋接合部にはノルアドレナリンが含まれている。

 

45-P-062 図の名称で誤っているのはどれか。

 

45-P-063 正しいのはどれか。

1.コルチ器官には有毛細胞がある。

2.耳小骨は鼓膜の音振動を減弱させる。

3.耳小骨に付着する筋が収縮すると音の伝達は増幅される。

4.音に対する蝸牛の基底膜の反応は周波数によらず一定である。

5.有毛細胞の不動毛はどの方向に動いても有毛細胞を脱分極させる。

 

45-P-064 ヘモグロビンが酸素を離しにくくなる状態はどれか。

1.体温の上昇

2.PaCO2の低下

3.血液pHの低下

4.血中ケトン体の増加

5.血中2.3-DPG(ジフォスフォグリセリン酸)の増加

 

45-P-065 人の免疫機構で正しいのはどれか。

1.B細胞は細胞性免疫を担当する。

2.T細胞は活性化して形質細胞となる。

3.マクロファージはT細胞から分化する。

4.ナチュラルキラー細胞は体液性免疫を担当する。

5.ヘルパーT細胞はB細胞を活性化する。

 

45-P-066 肝臓の機能でないのはどれか。

1.レニンの分泌

2.蛋白質の合成

3.ビタミンの貯蔵

4.アルブミンの生成

5.グリコーゲンの合成

 

45-P-067 正しいのはどれか。

1.排便反射の中枢は腰髄にある。

2.内肛門括約筋は陰部神経支配である。

3.外肛門括約筋は骨盤神経支配である。

4.排便時には直腸平滑筋が弛緩する。

5.排便時には内肛門括約筋が弛緩する。

 

45-P-068 体温について正しいのはどれか。2つ選べ。

1.腋窩温は直腸温よりも高い。

2.体温調節中枢は視床下部にある。

3.一般に男性は女性よりも皮膚温が低い。

4.ヒトの体表温度は核心温度とも呼ばれている。

5.体温が低いと筋肉を収縮させて熱を発生させる。

 

45-P-069 代謝で誤っているのはどれか。

1.呼吸商(RQ)は摂取する栄養素によって異なる。

2.特異動的作用(SDA)とは食物摂取後の体温上昇である。

3.基礎代謝量(BM)は同性、同年齢ならば体表面積に比例する。

4.エネルギー代謝率(RMR)は基礎代謝量を基準とした運動強度である。

5.代謝当量(MET)は安静臥位時の代謝量を基準とした運動強度である。

 

45-P-70 肩関節の運動と主動筋との組合せで正しいのはどれか。

1.屈 曲――大円筋

2.伸 展――小円筋

3.外 転――棘上筋

4.内 旋――棘下筋

5.外 旋――肩甲下筋

 

45-P-071 手で正しいのはどれか。

1.MP関節は1度の運動自由度をもつ。

2.MP関節屈曲の主動筋は浅指屈筋である。

3.PIP関節屈曲の主動筋は深指屈筋である。

4.母指のCM関節は2度の運動自由度をもつ。

5.手関節を背屈すると手指の伸展がしやすくなる。

 

45-P-072片側の収縮時に頭頸部または体幹を反対側へ回旋させるのはどれか。2つ選べ。

1.内腹斜筋

2.外腹斜筋

3.板状筋群

4.胸鎖乳突筋

5.後頭下筋群

 

45-P-073 成人の静止立位で正しいのはどれか。2つ選べ。

1.重心位置は第2腰椎のやや前方にある。

2.小児よりも身長に対する重心位置が高い。

3.頭部の重心線は環堆後頭関節の前を通る。

4.重心線は膝関節軸の後方を通る。

5.重心線は足関節軸の前方を通る。

 

45-P-074 正しいのはどれか。

1.一次運動野は筋緊張の調節に関与する。

2.運動前野は記憶に基づいた連続運動に関与する。

3.補足運動野は視覚情報を運動に変換する。

4.大脳基底核は運動時の感覚情報を中継する。

5.小脳は無意識的な運動スキルの習得に関与している。

 

45-P-075 生理的加齢によって脳の容積が縮小しているときの細胞の状態はどれか。

1.壊 死

2.化 生

3.萎 縮

4.変 性

5.異形成

 

45-P-076 糖尿病で正しいのはどれか。

1.膵臓からのインスリンの分泌亢進によって起こる。

2.糖尿病性腎症では血尿が特徴的である。

3.診断のために経口ブドウ糖負荷試験を行う。

4.血糖値が正常ならば尿糖陽性にならない。

5.HbA1cはインスリン抵抗性の指標になる。

 

45-P-077 慢性閉塞性肺疾患で正しいのはどれか。2つ選べ。

1.喫煙は危険因子である。

2.片肺に発症することが多い。

3.肺気腫では肺胞の破壊を特徴とする。

4.肺の換気時の気道抵抗が低下している。

5.酸素取り込みよりも二酸化炭素排出が阻害されやすい。

 

45-P-078 正しい組合せはどれか

1.Freud―――普遍的無意識

2.Jung―――オペラント条件付け

3.Piaget――来談者中心療法

4.Rogers――自由連想法

5.Winnicott―移行対象

 

45-P-079 自転車の乗り方などの熟練に関連する記憶はどれか。

1.エピソード記憶

2.プライミング

3.手続き記憶

4.展望記憶

5.意味記憶

 

45-P-080 人物の描かれた絵を見せて物語を連想させる心理検査はどれか。

1.人物描画法

2.文章完成法

3.絵画統覚検査

4.ロールシャッハテスト

5.ベントン視覚記銘検査

 

45-P-081 心理療法で正しいのはどれか。

1.陽性転移の出現を目標とする。

2.逆転移を認識したときは治療を中止する。

3.自律訓練法では不安階層表を作成させる。

4.絵画療法は統合失調症急性期に有効である。

5.バイオフィードバックはオペラント条件付けを用いた手法である。

 

45-P-082 国際生活機能分類(ICF)で正しいのはどれか。

1.対象範囲を障害者としている。

2.参加制約という用語は使用しない。

3.環境因子は生活機能に大きく影響する。

4.活動とは生活へのかかわりあいを指す。

5.病因論的な枠組みから健康状態を分類している。

 

45-P-083 痙縮が出現するのはどれか。

1.多発筋炎

2.多発性硬化症

3.腕神経叢麻痺

4.急性灰白髄炎(ポリオ)

5.Guillain-Barré症候群

 

45-P-084 筋疾患で正しいのはどれか。

1.Duchenne型ジストロフィーは中枢神経系形態異常を伴う。

2.Becker型ジストロフィーは5歳までに発症する。

3.顔面肩甲型ジストロフィーは腰臀部の筋から発症する。

4.筋強直性ジストロフィーはミオトニアがみられる。

5.肢帯型ジストロフィーはミオパシー顔貌がみられる。

 

45-P-085 膝関節疾患の症状とその説明との組合せで誤っているのはどれか。

1.キャッチング―運動時に膝に引っかかりを感じる。

2.膝くずれ―荷重時に膝がガクッと折れそうになる。

3.ロッキング―膝が一定の角度で屈伸不能になる。

4.伸展不全―自動的な完全伸展が不能となる。

5.弾発現象―膝の中でものが動く感じがする。

 

45-P-086 骨壊死を起こしやすいのはどれか。

1.上腕骨外科頸骨折

2.肘頭骨折

3.中手骨骨折

4.大腿骨頸部内側骨折

5.踵骨骨折

 

45-P-087 Osgood-Schlatter病で正しいのはどれか。2つ選べ。

1.運動時痛がある。

2.女児の羅患率が高い。

3.大腿骨顆部に圧痛がある。

4.大腿四頭筋筋膜に部分断裂を生じる。

5.骨端線の閉鎖以降に症状は消失しやすい。

 

45-P-088 関節リウマチでみられないのはどれか。

1.関節の亜脱臼

2.腱鞘滑膜の炎症

3.関節軟骨の破壊

4.関節内の結晶折出

5.関節周囲の腱断裂

 

45-P-089 中心性頸髄損傷の特徴はどれか。

1.20歳代に多い。

2.大きな外力によって生じる。

3.頸堆の脱臼骨折を伴う。

4.知覚麻痺は重度である。

5.下肢よりも上肢の運動障害が著しい。

 

45-P-090 神経筋接合部の障害が病態の中心である疾患はどれか。

1.ボツリヌス中毒症

2.筋萎縮性側索硬化症

3.急性散在性脳脊髄炎

4.Guillain-Barré症候群

5.Charcot-Marie-Tooth病

 

45-P-091 障害によって翼状肩甲をきたすのはどれか。

1.肩甲上神経

2.肩甲背神経

3.肩甲下神経

4.長胸神経

5.内側胸筋神経

 

45-P-092 胸郭出口症候群の成因に関係するのはどれか。2つ選べ。

1.胸 骨

2.鎖 骨

3.上腕骨

4.第1肋骨

5.第1胸椎

 

45-P-093 急性心筋梗塞で誤っているのはどれか。

1.喫煙は危険因子である。

2.不整脈を伴うことが多い。

3.心電図ではST上昇がみられる。

4.血中の白血球数の増加がみられる。

5.ニトログリセリンの舌下投与が治療に有効である。

 

45-P-094 内分泌機能と疾患との組合せで正しいのはどれか。

1.甲状腺機能低下――――尿崩症

2.下垂体前葉機能亢進――クレチン病

3.下垂体後葉機能低下――糖尿病

4.副腎皮質機能亢進―――Cushing症候群

5.副腎髄質機能亢進―――Basedow病

 

45-P-095 加齢によって増加するのはどれか。

1.夜間尿量

2.腰椎骨密度

3.左室駆出率

4.動脈血酸素分圧

5.最大酸素摂取量

 

45-P-096 統合失調症で予後良好に関連する因子はどれか。

1.陰性症状

2.急性の発症

3.早い発症年齢

4.神経学的症状

5.統合失調症の家族歴

 

45-P-097 認知症で記銘力低下と関連して出現する妄想はどれか。

1.被毒妄想

2.心気妄想

3.罪業妄想

4.憑きもの妄想

5.もの盗られ妄想

 

45-P-098 うつ病でみられる症状はどれか。2つ選べ。

1.自 閉

2.幻 視

3.妄 想

4.昏 迷

5.途 絶

 

45-P-099 てんかん発作にみられて、失神にみられないのはどれか。

1.意識消失

2.脳波異常

3.前駆症状

4.低血圧

5.健 忘

 

45-P-100 薬剤とその典型的副作用との組合せで正しいのはどれか。

1.抗うつ薬――――――不安発作

2.抗不安薬――――――脱 力

3.抗精神病薬―――――幻 覚

4.抗てんかん薬――――錐体外路症状

5.Parkinson病治療薬―無月経