専門基礎第48回午後問題

48-P-051 顎関節の説明で正しいのはどれか。

1.関節円板は存在しない。

2.側頭筋は下顎骨を前方に引く。

3.下顎骨が凹の関節面を形成する。

4.開口に伴って下顎骨は前進する。

5.咬筋は第一のてことして作用する。

 

48-P-052 二重神経支配の筋はどれか。

1.薄筋

2.大殿筋

3.大内転筋

4.大腿筋膜張筋

5.大腿二頭筋長頭

 

48-P-053 前頭葉に含まれるのはどれか。2つ選べ。

1.角回

2.紡錘状回

3.中心前回

4.Broca野

5.Wernicke野

 

48-P-054 背部正中で皮膚と脊髄くも膜下腔との間にある組織はどれか。2つ選べ。

1.硬膜

2.椎間板

3.黄色靭帯

4.前縦靭帯

5.後縦靭帯

 

48-P-055 視覚の伝導路はどれか。

1.外側膝状体

2.レンズ核

3.放線冠

4.脳弓

5.下丘

 

48-P-056 大脳の中心後回にあるのはどれか。

1.運動前野

2.前頭眼野

3.補足運動野

4.第二次視覚野

5.第一次体性感覚野

 

48-P-057 刺激の伝わる方向で正しいのはどれか。

1.左脚→ヒス束

2.右脚→房室結節

3.洞房結節→房室結節

4.心室心外膜側→心室心内膜側

5.心室中隔右室側→心室中隔左室側

 

48-P-058 肝臓とその脈管系について誤っているのはどれか。

1.肝臓は胃の前壁と接する。

2.肝右葉は左葉より大きい。

3.肝横隔面上縁は第5肋骨の高さにある。

4.肝静脈は下大静脈に連なる。

5.肝臓へ酸素を供給する血管は門脈である。

 

48-P-059 泌尿器について正しいのはどれか。

1.尿管口は膀胱尖に開く。

2.尿管内部には複数の逆流防止弁がある。

3.排尿筋には大内臓神経が分布する。

4.内尿道口は膀胱三角の中央に開く。

5.男性の尿道は前立腺を貫いている。

 

48-P-060 視覚器で光の受容器があるのはどれか。

1.角膜

2.虹彩

3.網膜

4.毛様体

5.硝子体

 

48-P-061 骨格筋の興奮収縮連関について正しいのはどれか。

1.筋小胞体からMg2+が放出される。

2.横行小管の中をCa2+が運搬される。

3.アクチンフィラメントのATPが加水分解を生じる。

4.筋線維膜の電位依存症Na+チャネルが開いて脱分極が生じる。

5.トロポニンが移動してミオシンフィラメントの結合部位が露出する。

 

48-P-062末梢神経について正しいのはどれか。

1.A群は最も太い。

2.B群は無髄である。

3.C群は有髄である。

4.交感神経節前線維はC群である。

5.交感神経節後線維はB群である。

 

48-P-063 筋紡錘について正しいのはどれか。

1.二次終末は核鎖線維に比べ核袋線維との結合が強い。

2.手の虫様筋に比べ上腕二頭筋で高密度に存在する。

3.Ⅱ群線維は筋紡錘の動的感受性を調整している。

4.Ⅰa群線維は核袋線維からの求心線維である。

5.錘内筋はα運動ニューロンに支配される。

 

48-P-064副交感神経が交感神経より優位に働いたときの反応はどれか。

1.瞳孔散大

2.排尿筋弛緩

3.気管支収縮

4.心拍数増加

5.筋内血管拡張

 

48-P-065ヘモグロビン酸素解離曲線を図に示す。矢印の方向に曲線を移動させる状態はどれか。2つ選べ。

1.体温の下降

2.激しい運動

3.代謝性アルカローシス

4.動脈血の二酸化炭素分圧の上昇

5.血中2,3-DPG(ジフォスフォグリセリン酸)の濃度低下

 

48-P-066血液について正しいのはどれか。

1.血小板は脾臓で作られる。

2.赤血球はpH調節に関与する。

3.白血球で最も多いのは好中球である。

4.エリスロポエチンは赤血球の破壊を促す。

5.血漿成分にフィブリノゲンは含まれない。

 

48-P-067 内分泌物質の作用で正しいのはどれか。

1.パソプレシンは尿量増加に働く。

2.上皮小体ホルモン血中Caを増加させる。

3.甲状腺ホルモンは基礎代謝率を低下させる。

4.インスリンはグルコースの細胞内取り込みを阻害する。

5.副腎皮質ホルモンは糖新生(グルコース産生)を阻害する。

 

48-P-068 生理的老化について誤っているのはどれか。

1.残気量が増加する。

2.骨塩量が減少する。

3.水晶体の蛋白変性が起こる。

4.筋持久力より瞬発力が先に低下する。

5.低い声より高い声の方が聞き取りやすい。

 

48-P-069 体重60kgの人が速度70m/分で平地を歩行した場合、80kcalエネルギーを消費するのに必要な歩行時間はどれか。ただし、酸素消費量(ml/min/kg)=歩行速度(m/min)×0.1+3.5とする。

1.5分

2.30分

3.60分

4.90分

5.120分

 

48-P-070 母指CM関節の屈曲に作用しない筋はどれか。

1.短母指外転筋

2.短母指屈筋

3.母指内転筋

4.母指対立筋

5.掌側骨間筋

 

48-P-071 股関節の内旋運動に関与する筋はどれか。2つ選べ。

1.小殿筋

2.大殿筋

3.縫工筋

4.半膜様筋

5.大腿二頭筋

 

48-P-072 関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)の運動方向と移動軸の組合せで誤っているのはどれか。

1.頸部の屈曲―――外耳孔と頭頂を結ぶ線

2.頸部の回旋――鼻梁と後頭結節を結ぶ線

3.胸腰部の前屈―外耳孔と第5腰椎棘突起を結ぶ線

4.胸腰部の回旋――両側の肩峰を結ぶ線

5.胸腰部の側屈―第1胸椎棘突起と第5腰椎棘突起を結ぶ線

 

48-P-073 健常成人の歩行時の床反力の垂直分力(片側)を図に示す。床反力を計測している側の筋のうち、Aの時点で収縮力が増加するのはどれか。

1.大殿筋

2.中殿筋

3.大腿二頭筋

4.前脛骨筋

5.腓腹筋

 

48-P-074 肩甲骨の下制に働かないのはどれか。

1.広背筋

2.小胸筋

3.鎖骨下筋

4.大菱形筋

5.僧帽筋下部

 

48-P-075 深部静脈血栓症を起こしやすいのはどれか。

1.人工膝関節置換術後

2.橈骨遠位端骨折

3.心房細動

4.血友病

5.高血圧

 

48-P-076 Ⅰ型アレルギーはどれか。

1.自己免疫性溶血性貧血

2.アナフィラキシー

3.ツベルクリン反応

4.ループス腎炎

5.重症筋無力症

 

48-P-077 骨端症と発生部位についての組合せで正しいのはどれか。

1.Osgood-Schlatter病――大腿骨頭

2.第1Köhler病―――――踵骨

3.Kienböck病―――――月状骨

4.Perthes病――――――脛骨粗面

5.Sever病―――――――足舟状骨

 

48-P-078 転移・逆転移で適切なのはどれか。2つ選べ。

1.逆転移は治療者の生活史を反映する。

2.陰性転移は患者理解の手がかりになる。

3.陽性転移がみられたら治療者を交代する。

4.行動化は患者が転移を意識したときに生じる。

5.逆転移を認識したら患者にそのことを伝える。

 

48-P-079 構成課題を含む検査はどれか。2つ選べ。

1.MMPI

2.MMSE

3.HDS-R

4.Rorschachテスト

5.Kohs立方体組み合せテスト

 

48-P-080 交流分析の自我状態で「現実的で合理的な行動」を表すのはどれか。

1.Critical Parent(批判的な親)

2.Nurturing Parent(養育的な親)

3.Adult(大人)

4.Free Child(自由な子供)

5.Adapted Child(順応する子供)

 

48-P-081 精神療法とその技法の組合せで正しいのはどれか。

1.精神分析―――あるがまま

2.内観療法―――自由連想法

3.認知療法―――自動思考

4.箱庭療法―――造園作業

5.森田療法―――身調べ

 

48-P-082 Duchenne型筋ジストロフィーについて、厚生省筋萎縮研究班の機能障害度分類によるステージとリハビリテーションの内容の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。

1.ステージ2―下腿三頭筋のストレッチ

2.ステージ3―下肢装具による歩行訓練

3.ステージ4―非侵襲的陽圧換気療法の開始

4.ステージ5―中殿筋の最大抵抗運動

5.ステージ6―座位保持装置による脊柱変形の予防

 

48-P-083 肩手症候群で正しいのはどれか。

1.初期は疼痛を伴わない。

2.末期に手指腫脹がみられる。

3.初期に皮膚紅潮がみられる。

4.慢性期の温熱療法は禁忌である。

5.複合性局所疼痛症候群(CRPS)Ⅱ型である。

 

48-P-084 下肢切断について正しいのはどれか。

1.大腿標準切断では股内転拘縮を生じやすい。

2.下腿標準切断では外反膝を生じやすい。

3.Syme切断では断端末に創を生じやすい。

4.Chopart関節離断では足内反拘縮を生じやすい。

5.Lisfranc切断では足外反変形を生じやすい。

 

48-P-085 病態とその治療薬の組合せで正しいのはどれか。

1.ジスキネジア―――L-dopa

2.重症筋無力症―――コリンエステラーゼ阻害薬

3.前立腺肥大症―――抗コリン薬

4.間質性肺炎――――メトトレキサート

5.消化管出血――――アスピリン

 

48-P-086 熱傷について正しいのはどれか。

1.Ⅰ度では皮膚の発赤をきたす。

2.浅達性Ⅱ度では肥厚性瘢痕を残す。

3.Ⅲ度では強い痛みがある。

4.小児の熱傷面積の概算には9の法則が用いられる。

5.熱傷指数はⅠ度とⅡ度の面積から算出する。

 

48-P-087 小児に多い骨折はどれか。

1.上腕骨近位端骨折

2.上腕骨顆上骨折

3.腰椎圧迫骨折

4.大腿骨頸部骨折

5.脛骨骨幹部骨折

 

48-P-088 腰部脊柱管狭窄症でみられるのはどれか。

1.Trendelenburg徴候

2.下肢の腱反射亢進

3.腰椎前弯増強

4.間欠性跛行

5.槌趾変形

 

48-P-089 絞扼性神経障害と障害される神経の組合せで正しいのはどれか。

1.肘部管症候群――――橈骨神経

2.円回内筋症候群―――尺骨神経

3.手根管症候群――――正中神経

4.梨状筋症候群――――外側大腿皮神経

5.足根管症候群――――総腓骨神経

 

48-P-090 姿勢発達の順序を矢印で示す。正しいのはどれか。

 

48-P-091 脈管疾患と関連因子の組合せで誤っているのはどれか。

1.Buerger病―――――喫煙

2.下腿静脈瘤――――妊娠

3.解離性大動脈瘤―――アテローム硬化

4.深部静脈血栓症―――長期臥床

5.結節性多発動脈炎―――溶連菌感染症

 

48-P-092 急性膵炎の特徴はどれか。

1.細菌感染が原因となる。

2.尿アミラーゼが上昇する。

3.膵癌を合併することが多い。

4.糖尿病を合併することが多い。

5.触診によって腫大した膵臓を触れる。

 

48-P-093 嚥下に関わる神経とその働きの組合せで正しいのはどれか。

1.三叉神経――――口唇閉鎖

2.顔面神経――――下顎の運動

3.迷走神経――――嚥下反射

4.舌咽神経――――舌の運動

5.舌下神経――――唾液分泌

 

48-P-094 慢性閉塞性肺疾患による呼吸性アシドーシスで腎性の代償が起こって、状態が安定している。基準値と比べた場合の動脈血液所見として正しいのはどれか。

1.pH:上昇

2.PaCO2:下降

3.PaO2:上昇

4.HCO3-:上昇

5.SaO2:上昇

 

48-P-095 高齢者にみられる特徴はどれか。

1.男性における前立腺の萎縮

2.卵胞刺激ホルモンの低下

3.歩行開始時の心拍数減少

4.前角細胞数の減少

5.立位時の骨盤前傾

 

48-P-096 気分(感情)障害の特徴について正しいのはどれか。2つ選べ。

1.うつ病は男性に多い。

2.うつ病の生涯有病率は約1%である。

3.身体疾患を有する患者でうつ病の有病率が高い。

4.双極性感情障害はうつ病より遺伝的素因の関与が強い。

5.双極性感情障害はうつ病より平均初発年齢が高い。

 

48-P-097 虫や小動物の幻視が特徴的なのはどれか。

1.てんかん

2.振戦せん妄

3.統合失調症

4.Huntington病

5.ナルコレプシー

 

48-P-098 統合失調症の成因に関連がないのはどれか。

1.遺伝素因

2.ドパミン仮説

3.アミロイド仮説

4.神経発達障害仮説

5.脆弱性‐ストレスモデル

 

48-P-099 神経性無食欲症について正しいのはどれか。2つ選べ。

1.骨密度は増加する。

2.消化管の吸収不全がある。

3.食物に対する関心は低下する。

4.自ら誘発する嘔吐がみられる。

5.ボディイメージのゆがみがある。

 

48-P-100 てんかんで知的障害を伴うのはどれか。

1.側頭葉てんかん

2.Jacksonてんかん

3.小児欠神てんかん

4.覚醒時大発作てんかん

5.Lennox-Gastaut症候群