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48OT午前

第48回OT午前問題

48-A-1 
関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)で正しいのはどれか。2つ選べ。

画像の説明




正答 1、3

1.正しい。頸部側屈の基本軸は第7頸椎棘突起と第1戦椎棘突起を結ぶ線、移動軸は頭頂と第7頸椎棘突起を結ぶ線である。
2.肩甲帯屈曲の基本軸は両側の肩峰を結ぶ線、移動軸は頭頂と肩峰を結ぶ線である。
3.正しい。肩関節屈曲の基本軸は肩峰を通る床への垂直線、移動軸は上腕骨である。
4.手関節伸展の基本軸は橈骨、移動軸は第2中手骨である。
5.母指尺側内転の基本軸は示指、移動軸は母指である。

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48-A-2 
脳血管障害患者にネット手芸を作業活動として選択した。下から6段目までを作業療法士が手本として見せた後、色を変えて患者が実施した作品の途中経過を下に示す。

最も考えられる障害はどれか。

画像の説明

1.観念失行
2.拮抗失行
3.構成障害
4.視覚失認
5.手指失認




正答 3

図から指す穴の間違いみられ構成障害があることがうかがえる。

また、視力低下によってもこのような間違いがある場合がある。

1.観念失行は道具の使用方法や系列動作が障害される。図ではネットの持ち方や針の使い方の障害はうかがえない。
2.拮抗失行は前頭葉内側面や脳梁の障害で出現するもので、一方の手が行うことを他方の手が邪魔をするなどの症状がある。
3.構成障害は絵の模倣や積み木の組み立てなどの構成課題が障害されるものである。設問では見本通りに穴を通すことができていない。劣位半球の頭頂葉の障害で生じる。
4.視覚失認は視力や視野の障害がないのに視覚による物の認知が障害されるものである。両後頭葉の障害で生じる。
5.手指失認は優位半球頭頂葉(角回)の障害でゲルストマン症候群などで生じる。手指の識別ができなくなるものである。

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48-A-3 
58歳の男性。脳腫瘍と診断された。頭部MRIを下に示す。

最も考えられる症状はどれか。

1.体幹失調
2.視野障害
3.注意障害
4.感覚性失語
5.左半側空間無視

画像の説明




正答 3

設問の患者は左前頭葉前部に腫瘍がみられる。

1.体幹失調は脳幹や小脳の障害でみられる。
2.視野障害は網膜の障害や、視覚の伝導路(視床外側膝状体~側頭葉皮質下の視放線~後頭葉)の障害でみられる。
3.前頭葉前部の障害では注意障害、ワーキングメモリの障害、思考障害、脱抑制、保続、強制把握などがみられる。
4.感覚性失語は左(優位半球)側頭葉の障害でみられる。
5.左半側空間無視は右(劣位半球)頭頂葉の障害でみられる。
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48-A-4 
70歳の男性。慢性閉塞性肺疾患による慢性呼吸不全。安静時も酸素吸入が必要である。処方に従って作業療法時に酸素流量を上げ、休息中に下げようとしたところ、呼吸が浅くなり意識障害が出現した。

最も考えられるのはどれか。
1.呼吸性アルカローシス
2.代謝性アシドーシス
3.CO2ナルコーシス
4.天幕上脳梗塞
5.低血糖発作




正答 3

1.慢性閉塞性肺疾患があり、酸素吸入を行っていても呼吸性アルカローシスをおこすことはない。呼吸性アシドーシスをおこすことはある。
2.代謝性アシドーシスは体内の酸性物質が増加(糖尿病によるケトアシドーシス)、または体内のアルカリ性物質が減少(激しい下痢による腸液の消失)が原因で起こる。
3.酸素量を上げたことにより、呼吸中枢刺激が弱まり呼吸を抑制することがある。呼吸が抑制されると体内のCO2が上昇し、CO2ナルコーシスをおこし意識障害をおこすことがある。
4.天幕上脳梗塞は大脳での脳梗塞であり、呼吸障害をおこすことは稀である。天幕下脳梗塞は脳幹や小脳での梗塞であり、呼吸障害や意識障害をおこすことがある。
5.低血糖発作は糖尿病で生じる。
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48-A-5 
88歳の女性自営の商店や家事は息子夫婦に譲り、たまに店番をして過ごしていた。3か月前に転倒し、右大腿骨頸部骨折で入院した。人工骨頭置換術後のADLは、見守りによるT字杖歩行と入浴の介助以外は自立して自宅退院した。退院時のHDS-Rは22点と見当識と記憶障害を認めたが、日常の生活で問題行動はみられなかった。要支援2と認定され、通所リハビリテーションを利用することとなった。

興味チェックリスト(高齢者版)の結果を示す。

画像の説明

この対象者の作業療法目標として適切なのはどれか。

1.園芸・野菜づくりを導入してできた野菜で料理を行う。
2.グループの中で裁縫をしながら仲間づくりを促す。
3.掃除・洗濯を含めた主婦の役割を再獲得する。
4.カラオケなどへの参加を促して趣味を広げる。
5.旅行などの外出で応用歩行を習得する。




正答 2

1.園芸・野菜づくりは「興味なし」であり、適切でない。料理には興味があるため料理をすることで仲間づくりを促すことは良い。
2.裁縫は「高い興味あり」また婦人会・老人会に「高い興味あり」おしゃべりにも興味があることから、目標として適切である。
3.掃除・洗濯は「少し興味あり」だが、家事は息子夫婦に譲っており再獲得する必要性は低い。
4.歌を聴くは「少し興味あり」、歌を歌うは「興味なし」であり、目標として適切でない。
5.旅行は「興味なし」であり目標として適切でない。散歩は「高い興味あり」であり、散歩をすることで応用歩行を習得することは目標として適切である。
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48-A-6 
35歳の男性。生来健康であった。転倒し右肘頭骨折を受傷した。術後のエックス線写真を下に示す。骨折部や全身の状態は良好である。

この患者の作業療法で最も注意すべき合併症はどれか。

画像の説明

1.偽関節
2.変形治癒
3.遅延治癒
4.異所性骨化
5.Sudeck骨萎縮




正答 4

肘頭骨折後、Kirschner鋼線で引き寄せ締結法を行っている。この術式は、適切に固定できれば術直後から動かすことが可能である。

1、3、5.骨折部位や全身状態は良好であり、35歳の男性ということもあり、遅延治癒や偽関節、Sudeck骨萎縮はみられない。
2.引き寄せ締結法で固定しており、変形はみられない。
4.正しい。異所性骨化は、過度の関節可動域訓練などでおこることがあるため、注意が必要である。

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48-A-7 
76歳の女性。右大腿骨頸部骨折を受傷し、後方侵入による人工骨頭置換術を受けた。

術後3週間に実施する動作で安全性が高いのはどれか。

画像の説明

正答  5

後方侵入による人工骨頭置換術では、股関節の屈曲・内転・内旋の複合運動および、過屈曲が禁忌である。

1.床に座る動作では股関節が過屈曲、内転する。
2.低めのソファに座ると股関節が過屈曲する。
3.図のように浴槽をまたぐと、股関節の屈曲・内転・内旋の複合運動となる。
4.図の靴を履く動作では、股関節が過屈曲となる。
5.正しい。股関節への負担を避けるために、リーチャーを使って床の物を拾うのは良い。
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48-A-8 
68歳の女性。関節リウマチ。右利き。夫との2人暮らし。肩関節と肘関節に可動域制限はない。膝関節痛の鎮痛のために座薬を用いている。手関節痛が強いときには夫が家事を行っているが、できるだけ自分でやりたいという気持ちが強い。手指の写真とエックス線写真とを下に示す。

この患者に対する自助具で適切なのはどれか。2つ選べ。

画像の説明

正答 1、5

この患者では、手関節の強直、左母指のZ変形がみられる。肩関節、肘関節の可動域制限はないことから、リーチを補うための自助具は必要ないと考える。

1.正しい。ドアにノブをつけることで、手指や手関節への負担を軽減することができる。
2.図はキーボードカバーであり、失調や不随意運動がある患者に用いる。
3.図はリーチを補うための座薬挿入用自助具である。
4.図は長柄櫛であり、リーチを補う自助具である。
5.正しい。角度付き包丁で、手関節の強直があって、包丁を持つ際に撓屈、尺屈ができなくでも包丁を使用することができる。
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48-A-9 
正常発達の子どもの姿勢を図に示す。

この時期に、遠城寺式乳幼児分析的発達検査表に示される項目で獲得できているのはどれか。

画像の説明

1.ガラガラを振る。
2.人見知りをする。
3.身ぶりをまねする。
4.ひとりで座って遊ぶ。
5.音声をまねようとする。




正答 1

図は腹臥位で両肘を床から浮かせ体をそらせている。これは生後4~5か月でみられる。

1.正しい。ガラガラを振るのは生後4~5か月である。
2.人見知りをするのは生後10~11か月である。
3.身ぶりをまねするのは生後9~10か月である。
4.ひとりで座って遊ぶのは生後7~8か月である。
5.音声をまねようとするのは生後10~11か月である。

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48-A-10 
45歳の女性。2~3年前から上肢の筋力低下の進行と嚥下障害が認められ、筋萎縮性側索硬化症と診断された。現在、上肢の筋力はMMTで肩関節周囲2、手指筋2、頸部・体幹筋と下肢は3。移動は車椅子介助、車椅子への移乗も軽介助を必要とする。食事はポータブルスプリングバランサーを使用して自立しており、その他のADLは全介助となっている。音声によるコミュニケーションは可能だが、呼吸機能は徐々に低下している。

この患者に今後導入が予想されるコミュニケーション機器はどれか。2つ選べ。

画像の説明

正答 3、5

1.図は喉頭がんなどで喉頭を摘出した患者が発生機能を得るために用いる人工喉頭である。
2.図は聴力低下がある高齢者などに用いる小型メガホンである。
3.正しい。図は透明文字盤で、目の動きによって文字を伝えることができる。
4.図は大きな数字の電話機で、視力障害がある場合や、手指の巧緻性の低下がある場合に用いる。
5.正しい。図は顔面筋のセンサーを利用した意思伝達装置(パソコン)である。

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48-A-11 
38歳の女性。32歳時に四肢脱力が出現、多発性硬化症の診断を受け寛解と増悪を繰り返している。2週前に痙縮を伴った上肢の麻痺にて入院。大量ステロイドによるパルス療法を行った。

この時点での痙縮の治療手段で正しいのはどれか。
1.超音波療法
2.赤外線療法
3.低周波療法
4.ホットパック
5.パラフィン療法




正答 3

多発性硬化症には温熱療法は禁忌であるため、超音波療法、赤外線療法、ホットパック、パラフィン浴、極超短波療法などは禁忌である。

低周波療法は痙縮の治療として、機能的電気治療(FES)が用いられる。
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48-A-12 
60歳の男性。合併症のない急性心筋梗塞。厚生省「循環器疾患のリハビリテーションに関する研究」班(平成8年度)に基づいた心筋梗塞の急性期リハビリテーションプログラムが終了し退院時指導を行っている。

安静時心拍数が70/分であった場合のKarvonenの方法による運動時の目標心拍数はどれか。ただし、予想最大心拍数は220-年齢とし、係数は0.5とする。

1.100
2.105
3.110
4.115
5.120




正答 4

Karvonen法では目標心拍数を以下の計算式で求める。

目標心拍数=(予測最大心拍数-安静時心拍数)×運動強度係数+安静時心拍数

これを当てはめると、
目標心拍数=((220-60)-70)×0.5+70=115/分となる。
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48-A-13 54歳の女性。糖尿病性末しょう神経障害。インスリンによる治療を受けている。低血糖発作の既往が指摘されている。

作業療法中、この患者に現れる初期の低血糖発作で可能性が高いのはどれか。

1.発汗
2.複視
3.けいれん
4.行動異常
5.意識障害




正答 1

低血糖発作の初期症状として、空腹感、あくび、悪心、手足のふるえ、発汗、計算力低下などがみられる。進行すると視力低下、複視、意識障害、意識障害のための行動異常、けいれんなどがみられる。
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次の文により、14、15の問いに答えよ。

70歳女性。Alzheimer型認知症の診断を受けデイケアを利用しながら自宅で生活を続けている。独歩での移動は可能であるが、屋外では道に迷う。IADLは全介助である。感情のコントロールができなくなり、デイケア施設職員に文句を言ったり介護に抵抗することもある。

48-A-14 
この患者に特徴的にみられる症状や障害で正しいのはどれか。

1.幻視
2.人格変化
3.意識混濁
4.不全片麻痺
5.視空間認知の障害




正答 5

1.幻視はLewy障害型認知症の特徴である。
2.人格変化はPIck病の特徴である。
3.Alzheimer型認知症では意識障害はおこらない。脳血管型認知症では意識障害やけいれん発作がおこることがある。
4.不全片麻痺は脳血管型認知症の特徴である。
5.正しい。屋外で道に迷うなど視空間認知の障害がみられる。
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48-A-15 
この患者に対するデイケアプログラムで優先すべき目標はどれか。

1.気分の安定
2.買い物の練習
3.対人関係の改善
4.家事動作の練習
5.短期記銘力の向上




正答 1

認知症患者のデイケアの目的は安心、安定して、快適に過ごしてもらうことである。機能の向上やできないことに対してできるようにするなど能力向上は目標としない。

1.正しい。「感情のコントロールができなくなり、」とあることから、適切な接し方や環境設定を行い、気分の安定を図る。
2、4.買い物や家事については全介助であり、練習を目標とすることはない。できること、慣れていること、昔からの馴染みのものなどを取り入れる。
3.対人関係など能力向上は目標としない。
5.短期記銘力など機能向上は目標としない。

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48-A-16 
53歳の男性。アルコール依存症。34歳から頻回の入院を繰り返し、仕事も失い、妻とも離婚した。1週前から終日飲酒して、食事も摂らない状態が続くため入院となった。入院後は振戦せん妄がみられたが、3週後には状態が安定し、体力強化を目的に作業療法が処方された。

作業療法場面でみられやすいのはどれか。

1.柔軟な判断
2.高い目標設定
3.共感的な感情表出
4.熟慮に基づく行動
5.円滑な対人関係の構築




正答 2

1、4.アルコール依存症では、集中力、判断力の低下や衝動性がみられるため、柔軟な判断や、熟慮に基づく行動は困難である。
2.正しい。アルコール依存症患者で特に離脱症状後では、アルコールさえ飲まなければなんでもできるというような高い目標設定がみられる。
3、4.アルコール依存症患者は自己評価が低く、他人に対して協調的にかかわることが困難なため、共感的な感情表出や円滑な対人関係の構築は困難である。

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次の文により17、18の問いに答えよ。

32歳の女性。統合失調症。大学卒業後商社に勤務していた。28歳ころから「心身ともに疲れる」と言うようになり、このころから幻聴が出現した。定期的に受診し服薬を続けていたが、1か月前から職場で自分の悪口を言われているような幻聴が増加したため休職し、外来作業療法が処方された。

48-A-17
作業療法の評価で優先するのはどれか。
1.生活歴
2.基礎体力
3.金銭管理能力
4.対人関係能力
5.余暇の過ごし方




正答 4

設問より、患者は商社に勤務していたが、1か月前から職場で自分の悪口を言われているような幻聴が増加した、とあり、まずは職場の人間関係や対人関係能力の評価が優先される。
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48-A-18
この患者の作業療法で優先するのはどれか。
1.運動
2.調理訓練
3.通勤訓練
4.レザークラフト
5.セルフモニタリング




正答 5

対人関係に対するアプローチとして優先されるものを選ぶ。

セルフモニタリングは認知行動療法で用いられる手法で、患者自身が自分の行動を観察、記録する方法である。セルフモニタリングを行うことで、どのような時に幻聴が現れるのか、悪口が幻聴で聞こえるとどのように感じ、どのような行動をとるのかなどを知り、治療につなげることができる。
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次の文により19、20の問いに答えよ。

24歳の女性。自己愛性パーソナリティ障害。大学院を修了しサービス業に就いたが、自分より学歴の低い社員と同じ職場に配属されたことに腹を立て、上司に配置換えを要求した。客に尊大な態度を批判され、「なぜ自分が批判されるのか、配置換えの希望を無視した上司が悪い」と言い、怒りをあらわにした。その後、うつ感が強まり、自宅に引きこもるようになったため両親が精神科を受診させ、作業療法に通うことになった。

48-A-19
この患者にみられやすい特徴はどれか。

1.自罰傾向
2.特権意識
3.自生思考
4.不定愁訴
5.嫉妬妄想




正答 2

※設問の内容から考えること。

1.批判されることに対して上司が悪い、などと言う他罰傾向がみられる。
2.正しい。特権意識の高さは自己愛性パーソナリティ障害の特徴であり、患者の場合も学歴の低い社員と同じ職場にされたことに対して腹を立てている。
3.自生思考(自分の考えではない考えが勝手に浮かんでくるというもの)は統合失調症の特徴である。
4.不定愁訴は原因が明確でない様々な訴えであり、身体表現性障害などでみられる。
5.嫉妬妄想はアルコール依存症の特徴である。
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48-A-20 
作業療法士の対応で適切なのはどれか。
1.作業の結果を積極的に賞賛する。
2.学歴に見合った仕事を探す。
3.競争や勝ち負けを重視する。
4.失敗や葛藤を避ける。
5.役割行動を促す。




正答 5

1.積極的に賞賛することは自己愛や特権意識を助長させることになるため適切でない。
2.学歴に見合った仕事をすることは自己愛を満たすことになるが、本人に適した、また能力に合った仕事とは限らない。
3.競争や勝ち負けでは、勝った場合は自己愛を助長させ、負けた場合は他人に責任転嫁するなどがみられるため適切ではない。
4.失敗や葛藤をする経験を通じて、自己を成長することにつながる。
5.正しい。能力に応じた役割行動を促すことで自己認識を高め、不適応パターンの修正を図る。
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48-A-21単関節の障害で後髪をとかすことができなかった。

このときの関節運動と可動域制限の組合せで正しいのはどれか。
ただし、自助具は使用しないこととする。

1.肩関節屈曲――90°
2.肩関節外転――120°
3.肘関節屈曲――50°
4.前腕回内―――50°
5.手関節背屈――20°




正答 3

後髪をとかすためには、おおよそ肩関節屈曲90°以上、肩関節外転120°以上、肘関節屈曲120°以上、前腕回内45°以上、手関節背屈20°以上必要である。

肘関節50°では後髪をとかすことはできない。
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48-A-22 
血圧測定で正しいのはどれか。2つ選べ。

1.触診で拡張期血圧を測定できる。
2.精神的ストレスによって血圧は上昇する。
3.拡張期血圧が80mmHgのときは高血圧である。
4.使用するカフの幅によって血圧の測定値は異なる。
5.上肢の血圧の左右差は健常者では30㎜Hgである。




正答 2、4

1.触診で測定できるのは収縮期血圧である。
2.正しい。精神的ストレスでは交感神経が優位となり血圧が上昇する。
3.拡張期血圧が90㎜Hg 以上、収縮期血圧が140㎜Hg以上で高血圧である。
4.正しい。使用するカフの幅が狭い場合には血圧が高くなる。
5.上肢の血圧の左右差は健常者では10㎜Hg以下である。
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48-A-23 
脳血管障害後の片麻痺患者にBrunnstrom法ステージテストを行った。肩関節の屈曲は肘伸展位で150°可能、外転は90°可能であるが肘関節が30°屈曲していた。また円柱形のペグを把持するよう指示すると、対向つまみはできなかったが横つまみは可能であった。

Brunnstrom法ステージの組合せで正しいのはどれか。

1.上肢Ⅲ――手指Ⅳ
2.上肢Ⅳ――手指Ⅲ
3.上肢Ⅳ――手指Ⅳ
4.上肢Ⅴ――手指Ⅳ
5.上肢Ⅴ――手指Ⅴ




正答 3

肩関節屈曲が肘伸展位で150°可能(上肢Ⅳでは90°、上肢Ⅴでは180°)、肩関節外転90°可能であるが肘30°屈曲(上肢Ⅴでは、肘伸展位で外転90°)であるため上肢はⅣと判断できる。手指は対向つまみ(手指Ⅴ)はできなかったが、横つまみ(手指Ⅳ)は可能ということから手指はⅣと判断できる。
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48-A-24 
運動とプロセス技能評価(AMPS)について正しいのはどれか。

1.対象者から聴取によって評価できる。
2.ハンドルズ(Handles)は運動技能項目である。
3.コーディネーツ(Coordinates)はプロセス技能項目である。
4.職場における自立の可能性を予測する測定値を算出できる。
5.課題ごとに運動技能とプロセス技能の難易度が設定されている。




正答 5

1.決められた課題を実際に行うことによって評価する。
2.ハンドルズ(Handles)はプロセス技能であり、「気をつけて物をあつかうこと」を評価する。
3.コーディネーツ(Coordinates)は運動技能であり、「身体の2か所を使って物をあつかうこと」を評価する。
4.ADLとIADLを評価する。
5.正しい。
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48-A-25 
評価法の説明で正しいのはどれか。

1.PGCモラールスケールはうつ尺度である。
2.MMSEの基準で24点は認知症と判断する。
3.ESCROW Profileは社会的不利の評価である。
4.パラチェック老人行動評定尺度はQOLの評価である。
5.Clinical Dementia Rating(CDR)は3段階評価である。




正答 3

1.PGCモラールスケールは高齢者のQOL(主観的幸福感)を評価する。
2.MMSEは30点満点で、23点以下は認知症を疑う。
3.正しい。
4.パラチェック老人行動評定尺度は認知症の評価法である。
5.パラチェック老人行動評定尺度は5段階で評価する。
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48-A-26 
偽関節をおこしやすいのはどれか。

1.Colles骨折
2.Smith骨折
3.上腕骨顆上骨折
4.手の舟状骨骨折
5.上腕骨近位部骨折




正答 4

偽関節をおこしやすいのは、手の舟状骨骨折、大腿骨頸部骨折、脛骨中下1/3である。
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48-A-27 
Brown-Séquard症候群で損傷髄節以下において損傷側の反対側に認められるのはどれか。2つ選べ。

1.運動麻痺
2.痛覚障害
3.位置覚障害
4.温度覚障害
5.振動覚障害




正答 2、4

Brown-Séquard症候群で損傷髄節以下において損傷側では運動麻痺、深部感覚障害(運動覚、位置覚、振動覚)をおこす。損傷側の反対では温度覚、痛覚の障害をおこす。
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48-A-28 
欠乏すると末梢神経障害を引き起こすのはどれか。

1.ビタミンA
2.ビタミンB1
3.ビタミンC
4.ビタミンD
5.ビタミンK




正答 2

1.ビタミンAが欠乏すると夜盲症や、眼球乾燥症をおこす。
2.正しい。ビタミンB1が欠乏すると、脚気や末梢神経障害、Wernicke脳症を引き起こす。
3.ビタミンCが欠乏すると壊血病をおこす。
4.ビタミンDが欠乏するとくる病、骨軟化症、テタニーをおこす。
5.ビタミンKが不足すると血液凝固障害のため出血傾向となる。

※ニコチン酸(ナイアシン)が欠乏するとペラグラをおこす。ビタミンB12が欠乏すると悪性貧血をおこす。
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48-A-29 
Hoehn&Yahrの重症度分類ステージⅢのParkinson患者に対する在宅での訓練指導で適切でないのはどれか。

1.片膝立ちからの立ち上がり訓練
2.リズムに合わせた上肢の運動
3.他動的な筋ストレッチ訓練
4.四つ這いでのバランス訓練
5.目印を用いた歩行訓練




正答 1

ステージⅢでは、姿勢反射障害が出現しており、在宅で安全に行える訓練を選ぶ。

また、ストレッチ運動、視覚刺激や聴覚刺激を用いた訓練は有効である。
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48-A-30 
知覚と用いる検査器具の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。

1.圧覚——————音叉
2.痛覚——————ノギス
3.二点識別覚———定量型知覚計
4.動的触覚局在——消しゴム付き鉛筆
5.静的触覚閾値——Semmes Weinsteinモノフィラメント




正答 4、5

1.音叉は振動覚や動的触覚の検査に用いる。
2.ノギスは二点識別覚の検査に用いる。
3.定量型痛覚計は痛覚の検査に用いる。
4、5.正しい。
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48-A-31
能動義手の手先具操作で電動義手より困難なのはどれか。

1.茶碗を持つ。
2.自動車を運転する。
3.爪切りで残存肢の爪を切る。
4.義手と残存肢で靴ひもを結ぶ。
5.ズボンのポケットから効果を取り出す。




正答 3
より巧緻性が必要な動作や、頭上や背中での動作は電動義手の方がしやすい。
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48-A-32
失行症がみられる患者にある動作を指示したところ、指示したとおりに可能であった。その後、別の動作を指示したところ前回に指示した動作を繰り返した。
この誤反応はどれか。

1.保続
2.錯行為
3.修正行為
4.無定形反応
5.Body Parts as Object(BPO)




正答 1

1.正しい。前に行った動作を繰り返してしまうのは、保続である。
2.錯行為は、別の行為をしてしまう。
3.修正行為は、目的とする行為に試行錯誤・修正しながら近づこうとする行為である。
4.無定形反応とは、説明がつかない反応である。
5.BPOとは、自分の手を道具のように使って行う動作である。例えば、歯ブラシの身振りをする際に、自分の指を歯ブラシのように立てて行う。
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